「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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ンターネットでは、おかしなことが起こるものである。

 最近、僕の主催するホームページへのアクセスが突然増え始め、一日500ヒットを稼ぐ人気サイトになった。いったい僕の何がブレイクしたのかわからないが、これで僕のホームページである「ヨジラ館」も、一応マンガ家らしいカウンターの動きをするようになったとほくそ笑んでいたら、どうも訪問者の様子がおかしい。玄関まではやってくるものの、ちっとも建物の中に入らないのだ。たとえば1000人やってきても、中に入るのが300人程度。更にその奥の展示物に達する人数となると、1%いくかいかないかくらいなのである。そこだけは、ブレイクする前の状態とちっとも変わらない。要するに、トップページへのアクセスは激増したけど、中身は何一つ見ないで他へ去っていくのだ。

 いったい、連中はウチへ何をしにきているのだ?

 原因が判明した。
 彼らは、要するにトラブル・ウォッチャーの大群だったのである。つまり、某サイトでT社製品のアフターサーヴィスを巡るトラブルが報告され、国内ネット史上、空前の大騒ぎに発展しているのだが、そのことを僕が毎週ヒトコマ連載している「週刊ダイヤモンド」が記事にしたため、そこからのリンクを辿って、僕のホームページへどっと流れ込んできたというわけだ。

 いやはや、大衆とはかくのごとし、情報を食い尽くす、まるで群生相のトノサマバッタである。とはいえ、彼らが求めるのは、その場限りの一過性の情報だ。僕のページに埋もれた“宝の山”には、まるで目もくれず、どこかまた火種を求めて飛び去ってしまうのだった。カウンターの数字だけを残して。

 かくして、僕の週休六日の日々は続く。


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