世界マンボ紀行

文・写真提供/パラダイス山元

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東京ラテンムードデラックス
ラテンパーカッション6P

 

83.湖畔ミュージック、スタート!
 場末という言葉があるが、まさにそのとおりの現実に置かれまだ心臓が高鳴っていた。8ミリの内容は、懐かしの「エマニエル夫人」であった。映写機の油切れしたシャーシャーというメカノイズが、音声よりもはるかにでかかったのが印象に残っていた。もちろんこの映像もボカシありの健全なもので、音と連動してすさまじいまでのスクラッチノイズで、とても観賞に耐えうるようなシロモノではなかった。やがて全部巻き取り、映写機がカラカラいっていると、再びオバサンが登場。さっさと片づけて持っていかれてしまった。「ビール500円だけど、飲む?」と言われて、断る理由もなかったので「ハイ!」と答えた。缶ビールに、乾燥したグリーンピースのおつまみが、申し訳なさそうな量だけ付いてきたのに、また苦笑してしまった。
 ついにオバサンが化粧をして、うすいピンクの長襦袢、片手に壊れそうなラジカセを持って登場した。我々の背後にあったらしいスポットライトを点灯させ、畳の真ん中にいきなりひっくり返った。ラジカセからは、フランク・プールセル・オーケストラの演奏が流れていた。そして2人は、ついに予想だにしなかったショーを目の当たりにするのだった。


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