世界マンボ紀行

文・写真提供/パラダイス山元

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 


 --->拡大表示
 DJとして限りなくオリジナルスタイルを
 追求するパラダイス山元!

 

85.湖畔ミュージック後半戦
 カーテンの向こうから何やら道具を持って出てきた。ショルダータイプのその箱は、昔小学校のときに使ったアレと同じであった。箱とは別に、黒のフェルトの敷物を持ってきて畳にひいた。何がこれから始まるのか、その儀式に使う道具の用意をただ息を呑んで見守っている2人であった。ひととおりの準備が終わると、箱を開けてゆっくりとあるものを取り出した。それは正に、小学校のとき使ったものとまったく同じものであった。すずり、墨、筆。しっかりとした手つきで、墨を擦り始めた。そして、正座から右足を前に一歩前に出すと、妙な姿勢で筆を長襦袢のなかに入れた。「好きな言葉は?」と聴かれてもG氏は「根性です!」と、半ばいい加減に答えたのがそもそも誤りだった。なんと筆は滑らかに動き出し、何度か腰をクイックイッとすると、アッという間に見事「根性」は完成した。素晴らしい。生まれて始めてこんなウルトラCを間近に見てしまった。「ハイッ次は?」と言われ「マ、マンボです!」と答えた私も馬鹿だったが、これもサラッとアッという間に完成。もうすっかりその芸の魅力に取りつかれてしまった。人間、ヤル気になったらなんでも出来る!という気にしてくれて、その書を携え湖畔ミュージックを後にした2人であった。


      <---Back   ... To be continued.  

 


Webmaster :
ammo@tokyo.fujifilm.co.jp
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部