「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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ルースハープは、キーさえ合ってれば、どう吹いても音を外すことがないのはなぜか!? というのが、先週の“引き”だったが、答えはそういうふうに作られているから、である。

 少々、難しいことを書く。
 ブルースハープの音の並びは変則的で、中央のドから高いほうへの1オクターブは、音階が全音揃っているが、低いほうへのそれは、シ、ソ、ミ、レ、ドと、いささか歯並びが悪い。つまり、ラとファが抜けているのである。つまり、ソの両隣を端折ってしまっているわけだ。普通、ハーモニカは、レ、ファ、ラ、シは吸って音を出すが、ド、ミ、ソは吹いて出す。ところが、ブルースハープの場合、この両隣が空き家の孤独なソは、吸っても吹いても音が出る。

 ということは?

  その通り、口をがま口のように大きく開け、ブルースハープの、音の低いほうの半分をくわえて吸えば、レ・ソ・シの和音が自動的に出るということだ。もちろん、ファとラはないから、ソと喧嘩して不協和音を出すことはない。更に吹けば吹いたで、ド、ミ、ソの和音が出る。両方に共通するソの音を、吸っても吹いても出るようにした、これこそがブルースハープならではの、単純にして良く考えられた仕組みなのである。たぶん。(←あまり自信がない)
 そして、このシレソの和音が主音(トニック)であり、ドミソの和音が属音(ドミナント)になるわけだから、基本的に、そこらへんの音を吹いたり吸ったりブカブカ出していれば、まず音が外れることはないというわけだ。なんとも、ずぼらで愛すべき楽器である。


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