「試験に必ず出る旅のFAQ」
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文・写真/河野朝子 

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ラテン系の人は運転うまい。
でも事故ることも壊れることもあるのだ。

ラックの運転手とて商売の最中に車をぶつけてしまって、とにかく荷物は運ばないといけないし、会社の車にチト傷を付けてしまったし、で、その場を早く収めたいであろう。
 だったら英語を少しでも話せば話が早いと思うのだが、あっちの英語はこちらよりはるかに低レベルである。まったくわかりません、てカンジ。さすが外国語規制の厳しいフランスだからか。
「コンスタは持っているか?」と運転手が訊いてきた。
 コンスタ?フランス語の辞書で調べると「確認書」とある。何それ?ケスクセ?だ。Nonと言うと、もうラチがあかないと見たのか「あとで英語が話せる人を連れてここに××時に来るから、もう一度来て欲しい」てなことを念力(?)で伝えてきたのでOKするしかなかった。
 さて、指定の時間にまたその広場に行ってみると遅れること30分。女性を連れた運転手が別の自家用車でやってきて、そのコンスタとやらをヒラヒラさせている。同じ内容のものが二通作成してあった。
「これにサインしてください」と英語で女性。
 そのコンスタの内容は当たり前だがすべてフランス語である。簡単な状況説明図が描いてあるが、その絵がどうもこっちが勝手にぶち当たったようにしか見えないので「これにはこういう状況でこうだった、と書いてあるのか?」とその女性に英語でくどいほど確認したのだが「そうだ」としか言わない。仕方がないのでサインしてしまった。
 後でレンタカー交換に行ったときにも、英語で状況を説明してあちらも納得したのだが、払った金額からするとなんとなくこっちの自責で処理されたような気もする。どうも釈然としない。
 それにしても日の長い季節だからヘッドライトなしで充分過ごせたが、冬だったら一歩も動けなかっただろう。

※あとでよく見たら「コンスタ」はレンタカーを借りる際に持たされるファイルの中に用紙があった。EU圏のドライヴァーはたいがい所持しているらしく、これで示談の内容を互いに確認しあい保険会社に提出するものである。人身事故などの場合は当然それだけでは済まないと思われる。


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