「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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は晴れ男である。
 が、アタマにギリギリが付く「ギリギリ晴れ男」と呼ばれている。

 旅行でもテニスでもバーベキューでもなんでもいい、僕が出かけてって何かやろうと計画を立てると、その予定日の入った週は必ずといっていいほど、これでもかの、どうしようもない大雨状態になる。天気予報を見ても、晴れのち曇り、午後から雨、雨、曇りのち雨、雨、曇りといった具合。予定日の前日に至っては、僕の計画をまるで嘲笑うかのごとく、バケツの底をぶち抜いたような振り方をする。そんな、偉大なお天道さんが、ほんの小市民に過ぎない僕なんかを挑発してどうするんだと思うが、それでも僕は、なぜか根拠のない自信を胸につぶやくのである。「明日は大丈夫」と。

 結果は、大丈夫なのである。
 およそピーカンとはいかないが、一応は降らないですんでいるという、実にきわどい状態を保っているのだ。そして、その状態は帰り支度をする頃まで続く。やっと車に荷物を積み込み、運転席に座ると、フロントガラスにポツリポツリと雨滴が落ち始め、外の景色が真っ暗くなってしまった頃には、再び前日までのような長雨になっている。そして、翌日は一日中雨が降り続くといった具合。
 この予定をこなしている間だけはなんとかなるという低空飛行パターンは、日帰りであろうと何泊の旅であろうと変わらない。僕が「ギリギリ晴れ男」と呼ばれるゆえんである。

 しかし、このギリギリ晴れ男パターン、何か他に覚えがあるぞと思ったら、落ちそうで落ちない、いつも地上すれすれな、僕のマンガ家人生そのものであることに気が付いた。


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