下野康史のホビー人間養成講座 第18回
『さらばSL、鉄路の王者』
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文・写真/下野康史

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ジペットを首から下げて、電車や電気機関車の写真を撮り歩く“鉄チャン”にしてカメラ小僧でもあった僕は、中学に入って新たな局面を迎えることになる。ひとつは、中学校入学祝いに買ってもらった新しいカメラの導入である。
 そういうとき、いまの親ならケッコウな一眼レフに、これまたケッコウなズームレンズかなにかを添えてプレゼントするのかもしれないが、1960年代後半の新中一生が手にしたのは、ハーフサイズのコンパクト・カメラだった。
 しかし、いま、ハーフサイズってあるのだろうか。知らない人のために説明すると、これは“倍の枚数撮れるカメラ”である。フィルムを一度に露光する面積が、通常の35ミリサイズの半分しかない。つまり、20枚撮り(まだ24枚撮りなんてなかった)が40枚、36枚撮りが72枚撮りとして使える。お小遣い生活者の中学生としては、最初、夢のように思えたカメラだった。


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