「週休六日のススメ」
       -18-

 イラスト・写真・文/福山庸治

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 


--->拡大表示

れ男実証編。

 僕が実は晴れ男だということを前に書いた。だが、それはあくまで自己申告にすぎず、何の証拠も裏付けもないわけである。この夏は九十九里へ海水浴に行ったが、そこでも、房総半島は午後から大雨という天気予報にもかかわらず、ただの一滴も降らなかったばかりか、これ以上ない海水浴日和に終始した。
 と書いたところで、僕が晴れ男であることの何の証明にもならないわけである。本当のことなのに、その証明が出来ないことは、実にもどかしいものだ。

 先般、つれあいの実家の墓掃除につき合った。
 その帰路、バケツを延々ひっくり返し続けたような、未曾有の雷雨に遭ってしまった。視界が悪いことこの上なく、どこまでが道路かわからなくなった川のような道を、ナメクジのようにのろのろと進みながら、やっと温泉センターに辿り着いたら、そこがいきなり停電になってしまった。

 なんでまた、そんな大雨になったかというと、理由ははっきりしている。晴れ男の僕が、うっかり雨乞いをしてしまったからである。つれあいの実家の墓に卒塔婆立てがないものだから、地面を掘って立てたのだが、やや不安定なので、「雨降れば地固まるんだけどな」と、なにげなく雨乞いしてしまったのである。行く先々の雨を上がらせてしまうこの僕の雨乞いだから、それはもう効果てきめん、あらんかぎりの雷雨になってしまったのであるが、そう書いたところで、やっぱり僕が晴れ男であることの証明にはならないのであった。僕の神通力に驚いた証人は、何人もいるのだが。


       <---Back   ... To be continued.  

 


Webmaster :
ammo@tokyo.fujifilm.co.jp
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部