「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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休六日で、なおかつ、そこそこの暮らしするには、少量の単価の高い仕事だけをすることである。安い仕事ばかりを数多く引き受けていたのでは、仕事に追われるばかりで、貧乏ヒマなしになってしまう。貧乏ヒマなしが、三度のメシよりも好きならば、勝手におしであるが、そうでないならば、わざわざ身分の不安定な自由業をやっている意味がないのである。

 ところが、そうそう単価の高い仕事ってないのだな。
 世の中はけっこう甘いところがあるが、世知辛くもある。

 先日、抜け毛を数えてみた。
 自宅の風呂の排水溝に溜まった毛を拾い上げ、一本一本数えてみたのだ。そう、少量の単価の高い仕事をしている僕は、こんなヒマなことが余裕をもって出来るのである。
 結果は、無精したため、4日分で530本であった。(1cmほどのうぶ毛も含む)
 そう、たったこの塊だけで、530本なのである。一日当たりにすると、133本。昔、一日の抜け毛は平均80本、というようなことを聞いたことがあるから、それよりは7割近くも多いのである。どうりで、スカスカになっていくわけだ。

 先々月、息子と会ったら、「おおっ、生え際が……!」と絶句されてしまった。離婚したため、息子とも滅多に会えなくなったのだが、たまに会うと、生え際がまるで微速度カメラで撮った映像のように、じわーっと後退していく様がわかるのであろう。


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