「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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日仏人の漫画家・フレデリック・ボワレさん曰く、『日本人はハゲとオッパイに対し、異様に関心が高い』のだそうだ。要するに、なんでハゲた日本人はカツラをかぶるの? 日本人の男は、なんで赤ん坊のようにオッパイが好きなの? ということらしい。

 えっ、フランス人の男はオッパイに関心がないわけ?

 と、逆に僕は訊き返したが、ボワレさんに言わせると、フランス人男性にとってオッパイは、日本人が感じているようには性的なものではないという。確かに、フランス映画などを観ると、女性が海水浴場で普通にトップレスだったりするわけで、まあ文化の違いもあれば、慣れの問題もあるのだろう。そう、日本人は、有料のものならともかく、見ず知らずな素人女性の、しかも観覧無料のオッパイをまだ見慣れていないだけなのかもしれない。

 しかし、ハゲならば巷にあふれているし、見慣れてもいる。もちろん観覧無料だ。見たからといって、性的に興奮するようなものでもない。特に男は。(ま、中には、そういうご趣味の方もおいでだとは思うが)
 だったら、何も今さらわざわざ高価なブラジャー……じゃなくて、カツラで隠そうとしなくてもよさそうなものである。僕もそう思う。なのに、なぜ隠そうとするのか? この日本には、ハゲを隠さねば笑い者にされるとか、ヒト扱いをされなくなる(特に女子高生に)というような、野蛮な習慣があるとでもいうのだろうか?

 あるとでもいうのだ。
 その証拠に、あなたはTVを見ていて、タレントがカツラ臭いことを発見すると、少し幸福にならないだろうか? そういえば、つい最近も、有名二枚目俳優のカツラ剥落事件の噂が、巷を疾風のごとく駆け抜けたではないか。そう、この国にあっては、ハゲもまた、“他人の不幸は密の味”的娯楽消費財なのであった。

 不思議の国、ニッポン。


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