「週休六日のススメ」
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 イラスト・写真・文/福山庸治

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っと「楽」を目指していきた。楽な仕事、楽な遊び、楽な生き方、楽な人間関係、楽な暮らし……
 果報は寝て待て望めば叶うというのが、僕のとてもイージーな信念であるが、現在のところ、理想であった週休六日の生活(別名キリギリスライフともいう)が、誰かの世話になることもなく送れているのだから、やはり人間、信念を持つというのは大事なことである。ゆめ、小馬鹿にしてはいけない。

 かつて息子が中学生だった頃、「お前は何になりたい?」と問うついでに、どういう職業が楽だと思うか尋ねたことがある。すかさず彼はこう答えた。

「タモリ」

 職業・タレントではなく、職業・タモリ、息子には、これが世界で一番楽な職業だと映ったわけである。なるほど、タモリ氏は息子が生まれる前後から、まるで公務員のように月曜から金曜まで新宿アルタに通っては、TVカメラを前に、ほとんど素のまま、一定時間を遊んで過ごしているだけのように見える。それでいて、大変な額のギャラを稼ぎ、身分も公務員のように安定しているのだから、確かにこれほど楽な職業はないと息子が考えても当然だ。

 ただ、問題があるとしたら、タモリという職業は、落語家や歌舞伎俳優や老舗の羊羹屋のように、誰かが二代目三代目を襲名して、暖簾を引き継ぐのが難しい点であろうか。その点、職業・福山庸治の場合は、それが今すぐにでも可能である。要するに、僕の名前で、作品をライセンス生産すればいいわけだ。絵ならば、いくらでも同じに描ける。

 というわけで、ことあるごとに「福山庸治」を募集して、本人は更に一日休みを増やそうかと目論んでいるのだが、まだ一人の応募もない。


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