webマガジン「マカロニ・アンモナイト」
月刊特集
マカロニアンモナイト

ファインダーから覗いた「World Cup」
アンモ的ワ−ルドカップ、もうひとつのピッチ −前編−


文・写真/因幡也寸人 取材協力・写真提供/赤木真二(FAR EAST PRESS)

1 2 3 4 5 2002年5月掲載



商業的にも成り立っていることがクオリティの高い写真を生み出す。
※撮影/赤木真二



知られざるスポーツフォトグラファーの世界−2−


---今、日本でスポーツフォトグラファーって何人位いらっしゃるんですか?

「スポーツ全体って広げると分からないけれど、サッカーを専門にしているカメラマンは30人くらいじゃないですか」

 もちろん日本にサッカーを撮るカメラマンが30人しかいないということではなく、他のスポーツと掛け持ちで撮影しているカメラマンが多いという意味である。逆にいえば30人の専門カメラマンはサッカー撮影のプロ中のプロといえるだろう。今回は地元開催ということもあって割当数が多いが、先回のフランス大会まで日本のパスは30枚程度でフリーに回ってくるものは15〜20枚だったのである。

---赤木さんがサッカーを撮り始めた1982年当時からはどんな変化がありますか?

「僕が始めた頃から10年くらいまで15人程度しかいなかったと思います。ところが日本にプロサッカー、J リーグですが、これができた'93年には一気に50人くらいに増えました。他のスポーツから移ってきたんです。スタジアムで見慣れない顔がたくさん(笑)。撮影現場としてはかなり異常でしたね」

 まさにJバブル、カメラマンが増えた理由は簡単。Jリーグ発足に合わせて新創刊雑誌が溢れ、老舗雑誌も刊行サイクルが短くなった。カメラマンの需要が一気に増えたからなのだ。これで赤木さんの嘆きが入る。

「僕らも仕事が増えて忙しかったけど、写真のクオリティが落ちちゃった。選手が写っていればなんでも雑誌に掲載されるなんて、やっぱりおかしい現象だったんですよ」

 赤木さんが懸念していたたように、やがてJバブルは崩壊し現在の状況に落ち着いている。

---サッカー以外では、カメラマンはどんな状況なんですか?

「僕自身もサッカー以外としては、もう20年間続いているスキーのガイドブックの撮影、ラグビー日本代表の遠征、11年続いているゴルフのマスターズなどを撮影してますので、大体分かりますけど、今日本のスポーツでカメラマンの需要と供給が成り立っているのは、F1、2輪(バイク)、ゴルフくらいじゃないですか」

 スポーツは文化だという言葉があるが、日本ではサッカーを含め、プロ化、商業化しているスポーツにスポーツフォトグラフの世界が成立しているようだ。




<--Back   Next-->

Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部