マカロニアンモナイト
webマガジン「マカロニ・アンモナイト」月刊特集
和−Time Rhythm
〜和時計の暮らし〜 前編
文・写真/しばやまみゆき  Flash時計/Rey.Hori
前編目次 1 2 3 4 5 2002年11月掲載


§時は金なり...?§

「忙しいから...。」
一番聞きたくない言い訳かもしれない。
「忙しいくらい何とかしなさいよ。努力しようっていう気もないわけ...?」って頭に来るのだ。
 でも自分も一番よく使う。
忙しいのは悪いことではないし「あなただってわかるでしょ。」と暗に同意を求めやすい。
 でもでもホントにそんなに忙しい?

 総務省統計局の【平成13年度社会生活基本調査】によると、15歳以上の人の一日の生活時間のうち、仕事や家事などに費やす時間は平成8年に比べて約20分減少、逆に自由時間は15分以上増加しているそうだ。
 世の中が便利になって、生活上必要なことに費やす時間は減っている。一方で、毎日の生活は24時間をはみ出しはじめて、電車やテレビの時刻表には25時という謎の時間が存在する。その分暇ができそうなものなのに、もっと楽しく幸せになるために「せねばならぬこと」を欲張るからやっぱり忙しい。
 そんなに忙しくしなくてもねぇ...?





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セイコー時計資料館
→公式サイト

時および時計に関する情報を蓄積、研究する機関として、セイコー(株)の創業100年にあたる昭和56年(1981年)に開館。時計の展示と資料の閲覧ができる。

○住所:
 東京都墨田区東向島3-9-7
○Tel:03-3610-6248(代表)
○開館時間:
 10:00〜12:00/13:00〜16:00
○休館日:
 日・月曜、祝祭日、年末年始
○入館料:無料

※来館には事前の予約が必要なので、ご注意下さい。

§1日 = 24時間を疑え§

 1日の長さは地球の自転が基準になっている。だから5億年前の1日は約21時間、2億年前は約23時間で、現在は平均23時間56分4秒。
1日24時間とすると3分56秒の誤差がある。
これが365日分で86140秒。
この約1日分の誤差をカレンダーで調整しているのが2月で、さらに4年に一度、閏年(うるうどし)という誤差調整をしているわけだ。

 時計は自然に過ぎていく時間を計るためのものさしだ。広い範囲の人がコミュニケーションするようになると、いつでもどこでも誰でもが同じように時を計れることが必要になる。今やその範囲は地球規模。宇宙へまで地球の時計の時間は持ち込まれている。

 現在、まぁるい地球の時刻は、パリにある2つの国際組織が統括している世界標準時刻を元に管理されている。
 1つは国際度量衡局(BIPM)が管理する、世界各地の原子時計のデータを比較総合した『国際原始時』。もう1つは国際地球回転観測事業(IERS)が管理する、各地の天文観測による地球の正しい時刻『世界時』。そしてこの2つの世界時刻に0.9秒以上の差が出ないよう国際地球回転観測事業(IERS)の中央局が管理して『協定世界時』を決定し、電波で通報している。

 地球の自転のスピードに生じるズレを調整するのが、グリニッジ標準時の最終12月31日23時59分59秒のあとに12月31日23時59分60秒を設けて1秒を稼ぐ、『閏秒(うるうびょう)』という方法だ。
 現代の1秒の影響は大きいから、基準時計を12月31日23時58分20秒から100秒間を毎秒1.01秒として調整する。

 一定しているものと疑いもしない時間だが、こんな細かなやりくりが必要だ。どんなに文明が進んでもやっぱり自然の摂理が基本で、時計の時間は便宜的な道具にすぎない。だったら時計の時間に追われるこたぁーない。

 かつての日本はお天道様のリズムにあわせたゆるやかな時刻制度で動いていた。日々の暮らしならその方が便利だったからだ。たまには時間の自然回帰もいいんじゃないかな....。




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大名時計博物館
谷中の高級洋服店の店主で陶芸家でもあった、上口愚朗(本名:作次郎)氏の大名時計のコレクションを公開。

○住所:
 東京都台東区谷中2-1-27
○Tel:03-3821-6913
○開館時間:10:00〜16:00
○休館日:
 月曜(祝日の場合は翌日)
 7〜9月休館
○入館料:300円
○交通:
 地下鉄千代田線根津駅→徒歩約8分

※料金・休館日等は、変更になる可能性がるので、事前確認をお勧めします。


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マカロニ・アンモナイト編集部