マカロニアンモナイト
webマガジン「マカロニ・アンモナイト」月刊特集
和−Time Rhythm
〜和時計の暮らし〜 後編
文・写真/しばやまみゆき  Flash時計/Rey.Hori
後編目次 6 7 8 9 2002年12月掲載


§和 Time 復活作戦?§

 その優雅な美しさも含めて、和時計が気づかせてくれるのは、同じように流れる時をどう捉えるかが大切だということ。時計の数字に追われるように、毎日不思議と気ぜわしい時間の過ごし方を見直してみるのもいいんじゃあないだろうか?

 今の暮らしのまま不定時法に戻ろうとしたって無茶だけど、例えば週末に自然のリズムを意識してみれば何か発見があるかもしれない。

 まずは日の出・日の入り時間を元に“和 Time”を確認してみよう。

 10月半ばなら、旧暦では9月中。
ちょうど10月23日が24節気の“霜降”にあたる。この日を基準に『国立天文台天文情報公開センター暦計算室』でチェックすると、東京の日の出は5時54分、日の入りは16時57分、昼間は11時間3分、夜間は12時間57分。

 日の出時間を明六ツとして“和 Time”を設定するなら、明六ツ=5時54分、暮六ツ=16時57分、昼間の一時(いっとき)は約1時間50分、夜間の一時(いっとき)は約2時間10分となる。

 次は前編で触れた江戸時代の暮らしを元に生活をシュミレーションしてみよう。

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尺時計を横型にしたような卦算時計。卦算とは文鎮のこと。
(セイコー時計資料館所蔵)


【1】明六ツ=5時54分:1日の開始?
 明六ツには1日をスタートさせてたということは起床はもっと前...。これが一番の難題である。いつもの週末なら初めてのレム睡眠中って頃なんだから。

【2】朝五ツ=7時44分:朝食
 江戸時代の食事は1日2〜3回を標準に、地域、職業、季節などによってまちまちだったようだ。昼間の時間が長い季節には4回も5回も食べ、逆に短い冬には2回だったりしたようだ。
 冬は作物があまりとれないだろうし、2回で済ませれば合理的でもある。

【3】真昼九ツ=11時24分:昼食?
 今は食欲の秋だし3食しっかり食べなくちゃ!
江戸時代には3食にしても夕食は暮六ツ=16時57分頃には終えていたらしい。え〜、きっと空腹で眠れない。というわけで、2食+夜食でいくことにしよーっと!

 
※修正案
【3昼八ツ=13時14分:夕食!

【4】暮六ツ=16時57分:仕事終了!
 わ〜い!
あとは「金さん」みたいな遊び人になるぞぉ〜!?

【5】夜四ツ=20時37分:帰宅&夜食?
 長屋の木戸が閉まる頃だから、一般的な人の外出はここまで。いつもの暮らしからするとお腹もすいてきそうだから、ここらで夜食となるだろう。

【6】真夜九ツ=22時27分:夜回り終了
 夜回りも終わってもう夜中。
夜の方が長いから少々夜更かしをしても大丈夫そうだ。

【7】夜八ツ=24時17分:就寝
 江戸時代なら宵っ張りってことになるのだろうか? 秋の夜長は堪能しなくっちゃぁね。

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 シュミレーションって、起床就寝と食事だけ...? と笑うなかれ。私の生活のメリハリはまず食欲でできている。
 この合間をどう使うかが大切だけれど、なるべくお天道様を感じてみたい。なにかと誘惑の多い便利な都会では1日にして挫折してしまいそうだから、自然になるべく近い環境へ移動することにする。

 なんでも江戸時代のようにとは行かないけれど、水も灯りも大事にして、地球に優しいエコロジーライフを実践してみようーっと!


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細かな細工の根付けが付いた印籠時計は、和時計ならではのものだろう。
(写真提供:セイコー時計資料館)








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そろばんの中に方位磁石と折り畳み式の日時計がついている。
遠方への行商には必需品?
(セイコー時計資料館所蔵)

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