マカロニアンモナイト
お手軽写真シリーズ
撮れルンです!Night & Day
【ガーリィ・ポートレイト後編】
文・写真/河野朝子 モデル/高橋玲那
後編目次 5 6 7 8 2003年10月掲載

■6■ フラッシュは使わにゃ損−2−
〜ヒカル小町ってなんですか?〜



 ところで、夜景などの背景を撮りたかったのにそれが真っ暗けでしたってのは確かにカッコ悪いんだけれど、最近のファッション雑誌なんか見てると、フラッシュたくことによってできる壁に映った被写体の影、なんつーのはちっともカッコ悪いことじゃなくなってきてる。

 もちろんプロのカメラマンが計算し尽くして撮ってるからそう言う写真でもカッコよく見える、ってのはあるけれど、こないだまで『なんかアカ抜けない写真』にエントリーされていた『フラッシュの影アリ写真』も今や立派に市民権を得て、あっちこっちで見ることができる。もうフラッシュの影はあんまり気にしなくてもいいのかもしれない。

 写真における「やっちゃいけません」をバリバリと覆してきた蜷川実花さんみたいにパワフルに非常識に挑戦したいものだ。

 とは言ったものの、やっぱ背景の影ヤダー! ってときは必ずある。オークションサイトに出展する小物の写真とか、影写ってたら価値下がるでしょ(笑)。そう言うときに影が出そうなところにヒカル小町をピッカリ当てればささっと影が消せたりして、便利すぎて涙が出ちゃう撮影小物なんだな。

 プロのカメラマンなんかがカメラ本体から離れたところにフラッシュを置いて撮るときは、カメラとフラッシュをコードでつないで発光するタイミングを合わせるのだけれど、デジカメやコンパクトカメラや写ルンですにはそれ用の穴が付いてない。でもヒカル小町はカメラ本体のフラッシュが光るのと同時に発光する、と言う素晴らしい機能を持っているため、フラッシュ接続用の穴無しカメラや写ルンですでも離れたところにヒカル小町を置けばピカッ!って同期できるのだ。

 ヒカル小町の達人、なんて人もすでにいて、シートタイプのNDフィルター*をヒカル小町の発光部の大きさに合わせてチョキチョキ切って、状況に応じて枚数を変えてヒカル小町の発光部に挟み光量をビミョーに変えたりしている(私もそれを教えてもらった途端にフィルター買いに走った)

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ヒカル小町で遊ぼう! しかも遠くに富士山のシルエット!(スローシンクロモードで撮影) チビ三脚にヒカル小町を付けてみただけ。
撮影 by FinePix F410



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ヒカル小町2台、その1!(スローシンクロモードで撮影)
撮影 by FinePix F410ヒカル小町Di
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ヒカル小町2台、その2!
撮影 by FinePix F410ヒカル小町Di

 猫撮りマニアも考えた。猫って瞳孔が開いてるときの方がカワイく見えるもんだけど、そのためには撮影場所を暗くして猫の瞳孔を開かなくてはいけない。だけれどじっとしてない猫のこと、暗くするとやっぱしフラッシュを使わないとブレちゃう。だからってフラッシュを正面からたいたら猫の目が赤目になったり瞳孔が素早く閉まったりする。どうしたらいいんだ! と考えに考えた愛猫家はカメラのフラッシュ部分をIRフィルター**ですっぽり覆ってフラッシュからは赤外線以外出ないようにし、カメラからチョイ離れた場所で猫に向かってヒカル小町をたく、なんてことを発明したようである(ヒカル小町は赤外線光にも同調するのだ)。カメラに付いてる赤目軽減モードでもいいのだけれど、もっと強力に猫の目を騙したい人はそこまでやるのね。この技はカメラ本体フラッシュをダイレクトに被写体に当てたくないときなんかにも有効だ。

 ヒカル小町は工夫次第でチョー反則な写真が撮れるので、じゃんじゃん非常識に挑戦してみよう。


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ヒカル小町3台!(スローシンクロモードで撮影)
撮影 by FinePix F410ヒカル小町Di



協力:株式会社モーリス / パト・ア・シュ

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*注1:NDフィルター
 光量調節フィルターのこと。本来はレンズに付けてレンズに入ってくる光の量を調節するもの。ガラス製が普通だけれど、セロハンみたいなシート状の物もある。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

**注2:IRフィルター
 赤外線透過フィルターのこと。赤外線以外の光を遮る(その遮り具合はフィルターの号数で異なる)。こちらも本来はレンズに付けてレンズに入ってくる光を調節するもの。上記サイトでも紹介されています。

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