マカロニアンモナイト
webマガジン「マカロニアンモナイト」特集
郵便切手のすべて
〜原始メールにアートを乗せて〜【後編】
文・写真/河野朝子
後編目次 5 6 7 8
2003年12月掲載

■7■ 郵便切手を楽しもう! −2−

切って貼ってコミュニケーション

 前回の特集「撮れルンです! Night & Day」の最後の方でも紹介したが、やろうと思えば宛名面が全面写真ということも可能だ(キッチリ宛先が判読できること)。このとき、写真の上から水(たいがいツバ)で濡らした切手を貼るのはちょっとヤだなぁ、と言う向きにはシール切手なんてもんも存在して、これにもいろんなバリエーションがあるので写真の雰囲気に合わせて切手を選ぶのもオツだね。

 そのシール切手はまず普通切手で1989年にリリースされた。当時切手の額面は封書で62円、ハガキで41円で、図柄はオオイトカケガイとヒオウギガイの2種類の貝(つまりホントにフツー切手と一緒)だった。その後記念切手などでもシール切手が採用されるようになり、最近では『日本郵政公社設立(2003年4月)』のド派手なシール切手が記憶に新しい。

 このように徐々に、徐々に、徐々に時代とともに変貌を遂げていく日本の郵便切手だが、今後どんな展開が待っているのだろう。

 なんたって今月16日に第1集、2種類のシートが発行される『科学技術とアニメーションシリーズ切手(額面80)』が当面の目玉だ。図案を見たら平日にもかかわらず仕事サボって郵便局に駆けつけたくなるような、早々に売り切れそうなキャラクターものである。だって鉄腕アトムなんだもん。そういやアトムの登場は前にもあったけど、今回はコンセプトがだいぶ異なる。

 日本の科学技術が世界のトップレベルにあることを再認識しつつ、国際的に評価されている日本のアニメーションと組み合わせることで未来に向けての夢を表現しよう、というのがこのシリーズの企画趣旨で、愛知万博(2005年開催)をひとつのピークに4年がかりで12〜13集が発行される予定だ。手始めに今月、来年1月、2月、3月と最初は4ヶ月毎月連続で発行されることになっている。

 まず科学技術の方なんだけど、えっと(漢字が続くぞ)、国立科学博物館、科学技術振興機構、日本工学会等をオブザーバーに迎え、日本の科学技術のシンボルとなりうる題材を選んだ。だいたい日本の近代、江戸中期から近未来にかけての代表的な物が切手化されるのはいいとして、切手デザイナーはちゃんとその意味を理解して図案化する必要があるので科学の勉強もしなくちゃならん。しかも、いわゆるハードウェアばかりではなく学術や基礎研究の世界にも光を当てる予定なので『なんとか理論』みたいなワケわかんないもんも絵にしなくちゃならん。そればかりか、その横にアニメにくっつかれて負けない絵にもしなくちゃなんないのである。考えただけで脳が痛い。

 さて、それでその『科学技術』に組み合わされるアニメってなんなんだ?

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毎年、発刊される『日本郵便切手』という前年度発行された切手のアルバム。切手の由来などが詳しく記されている。もちろんページに挟み込んである切手は全部本物。2001年版のご案内はこちら





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これが写真付き切手。ご好評につき玲那嬢再び登場。
『科学技術とアニメーションシリーズ』を発売に先駆けてドドンと!
※画像提供:日本郵政公社

 今回はSFのテレビアニメに題材を絞ったそうだ。SFというのは科学技術にかかっている。未来志向であることがコンセプトのひとつだからだ。またテレビでオンエアされたことがあるアニメ、というのはより大衆が認知しているものにしたかったからで、これも日本動画協会などの協力により厳選された。プロダクションや放送局に偏りがあってもいけないし、ロボットアニメばかりでも工夫がない。だけれど、ちゃんと視聴率がとれていた人気アニメじゃなくちゃね、ちゅーワケで、選ばれるアニメーションは多岐に渡るらしい。

 それからアニメには誰がそのアニメの絵を切手用に図案化するかという問題も発生するのだが、鉄腕アトムの原画はわざわざ一度きちんとセル画に起こしてもらったものだそうである。その「マンガじゃなくてアニメ」ってあたりが切手デザイナーのこだわりだろう。

 シリーズで扱われるアニメに関してはまだまだナイショで、試しに誘導尋問(?)で「×××××とか××××なんかもそのうち切手になるんですよね」などと訊ねてみたのだがはぐらかされてしまった。基本的には「古いもん順」に切手になっていくらしいけど、気になるなぁ。うわーん、また買うもんが増えちまった。

 と近未来の心配をする前にとにかく年賀状問題の解決が先である。うずたかく積まれたデータ未入力の名刺の山を前に途方に暮れる師走。切手デザイナーの皆さんの笑顔を思い浮かべれば、どうにかするっきゃないわなぁ。


※追記:
 記念切手やシリーズ切手などの特殊切手は額面が80円の物が多く50円の物がどうしても少ない。だから(物理的にも)太っ腹な私はハガキに80円切手貼っちゃったりしてるんだね。実際日本で使用される切手の8割以上(枚数ベース)が80円切手なんだそうである。例えばある年では80円の普通切手(ヤマセミ)が年間20億枚程度使用されるところ、50円切手(メジロ)は8億枚、と半分以下だったらしい。がんばれハガキ!


※協力:日本郵政公社


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