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月刊特集初夏の鎌倉・デジカメ散歩
花の寺・夕日の浜、スナップ写真のススメ【前編】

文/諸澤 洵、マカロニアンモナイト編集部  写真/諸澤 洵
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2004年5月掲載


*2* アジサイ時季のかしこいお寺の巡り方


 6月の鎌倉を代表する花といったらアジサイをおいて他にはありません。いや、「いや、他にありますよ」なんて言わないでください。話が先に進まなくなります。頼むからアジサイにしておいてください。

    ね?

 というわけで(笑)。満場一致で「6月の鎌倉を代表する花はアジサイ」と無事採択されたので、アジサイを題材にしてちょっと真面目に撮影法の勉強をしてみましょう。

 でもその前に、少しだけアジサイという花のことをお話しておきますね。

 アジサイの原産地は日本です。元々日本にあったのはガクアジサイ・タイプのものでした。そのガクアジサイの変種に丸いタイプ(手まり型)のものがあり、それが中国を経てヨーロッパに渡り、より大きく、カラフルなものに品種改良されて、日本に逆輸入というカタチで入ってきました。
 このアジサイのことをセイヨウアジサイ(またはハイドランジア)といいます。日本生まれ、ヨーロッパ育ちの花ってことになります。

 日本で品種改良されて作られたアジサイもありますが、今、鎌倉のお寺で一般的に見られるアジサイは、じつはこのセイヨウアジサイなのです。 まあとりあえずこのへんで「へえ〜・・・」と感心しておいてください。

ガクアジサイ
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アジサイの原種はこのようなガクアジサイ・タイプのもの。これは他のアジサイよりも一足早く咲くクロヒメアジサイ。(2002年5月・北鎌倉 東慶寺)



浄智寺への参道
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浄智寺への参道。2002年6月13日の朝7時50分に写したもの。平日の朝方なら、こんなふうに空いています。時期的にもやや早いですが・・・。(2002年6月13日・浄智寺参道)

 アジサイの花には、ピンク色っぽいものから赤紫色、そして青色まであります。最初は白色だったものが段々とそれらの色に変化することから「七変化(しちへんげ)」と呼ばれたりもします。
 またここで「へえ〜・・・」と感心しておきましょう。お約束です。

 もう1つだけ。みなさんはアジサイという言葉の語源を知っていますか?
 これは「集(あづ)真(さ)藍(あい)」・・・つまり「集まり咲く真の藍色の花」から転化したのではないかという説が有力らしいです。
 「へえ〜・・・」って、もういいか・・・(笑)。

 さて、アジサイ寺として有名なお寺といえば北鎌倉の明月院(めいげついん)や鎌倉の極楽寺切通しにある成就院(じょうじゅいん)などです。
 特に明月院はシーズンともなると、写真のように参道はラッシュアワー並みの混雑になります。

 ピーク(6月中旬)の土日は1時間ぐらい待つのを覚悟しなければなりません。
 外でもこの混雑ですから、中はもっとすごいですよ。これでは撮影どころではありません。

 アジサイはそれらのお寺に限らず、鎌倉のほとんどのお寺に咲いています。むしろ「有名どころはあえて避ける」というのもひとつの手かもしれません。

ポイント どうしても有名寺院を訪れたいのなら、平日の早朝が狙い目。
 もし北鎌倉に来るのなら、まず一番先に明月院を訪れ混雑する前にそこの撮影をすませ、それからのんびり他のお寺を巡るというコースを取ってはいかがでしょうか。
 これぞ通好みの「アジサイ時季のかしこいお寺の巡り方」といえるでしょう。

明月院通り
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明月院通りのラッシュアワーのような混雑ぶりを写したもの。土日は車も進入禁止になってしまいます。ま、入れたとしても通れないと思う。(2002年6月16日・明月院通り)



東慶寺のアジサイ
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東慶寺の中。2002年6月18日の朝に写したもの。平日の朝方ならばご覧のとおり、ゆっくりと見ることができます。(2002年6月18日・北鎌倉 東慶寺)
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