マカロニアンモナイト あじさいの写真

月刊特集初夏の鎌倉・デジカメ散歩
花の寺・夕日の浜、スナップ写真のススメ【後編】

文/諸澤 洵、マカロニアンモナイト編集部  写真/諸澤 洵
後編目次 6

2004年6月掲載


*5* 花や虫との出会い、マクロ撮影の楽しさ


 たいていのデジカメには「マクロ撮影機能」といって、写したいものにうんと近寄って写せる機能がついています。日本語でいうところの「接写撮影機能」ですね。

 これは一昔前のコンパクトカメラにはなかった機能です。それどころかレンズ交換のできる一眼レフカメラだって、クローズアップレンズと呼ばれるレンズを通常のレンズの先端に付けるか、マクロレンズという特殊なレンズを使わない限りマクロ撮影はできません。

 そんなマクロ撮影機能が、あなたの持っているデジカメに付いているのなら、積極的に使わなければもったいないというものです。かなり小さな花でも画面いっぱいに写すことができるし、昆虫を大写しで写すこともできます。私もデジカメを買ったばかりの頃は、その機能が面白くて、意味もなく昆虫や百円玉などを大写しにして遊んでいました。

 「何か面白いものはないかなあ」と目を凝らしていると、意外なものに遭遇(そうぐう)したりすることもあります。雨が大好きなカタツムリ君もその一つです。こういう出会いもマクロ撮影の楽しさですね。

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ムラサキツユクサ。花は早朝に咲いて午後にはしぼんでしまいます。(2003年5月・北鎌倉 東慶寺)
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カタツムリ君。「デンデン虫々・カタツムリ・お前の頭はどこにある」という童謡も有名ですね。(2003年6月・北鎌倉 浄智寺)


 5〜6月に入ると蝶(チョウ)やトンボなどの昆虫と出会う機会がぐんと増えてきます。花だけじゃなくて、それらの昆虫撮影にも挑んでみてください。

 もちろん彼ら(彼女ら)は人間が近づくと大抵逃げてしまいますが、かなり接近しても知らん顔している鈍感(?)なのもいます。
 特に花の蜜を吸っているときの蝶々は、食事に夢中なのか、いつまでも逃げずにいる場合があるので、そういう時こそ撮影のチャンスです。


◆ ◆ ◆

ちなみにカタツムリの別名は虫でもないのにデンデンムシ。これは「殻から出よ出よ」という子どもの言葉から生じたらしいです(「全然無視」から来たわけではないですから… 念のため)。








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ムラサキツユクサの花に寄ってきたモンシロチョウ。食事時はかなり接近しても逃げません。(2001年6月・北鎌倉 東慶寺)

 さて、マクロ撮影のときに注意しなければならないことがあります。それはピントの合う範囲(これをカメラ用語で「被写界深度:ひしゃかいしんど」といいます)が狭くなることです。作例写真を見ればそれが分かると思います。
 しかしこれは短所ばかりとはいえません。逆に背景をきれいにボカすことができるからです。

 美しいモデルさんがニコッと笑っていて、その背景がきれいにボケているポートレートのような写真は、コンパクトタイプのデジカメだと、なかなか写すことができません。
 しかしマクロ撮影ならば、コンパクトなデジカメでも背景がきれいにボケている写真を撮ることが可能で、これをうまく利用すると、プロっぽい写真が写せるようになります(アジサイの作例写真よりもこのページの作例写真の方が、少しはマシに見えるような気がしませんか?)

 みなさんも液晶モニタでしっかりとピントを確認しながら、きれいなマクロ写真をモノにしてください。



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葉っぱの上にいた小さな小さな蜘蛛(くも)。超マクロ撮影。被写界深度の浅さを見てください。(1999年7月・北鎌倉)
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