webマガジン「マカロニ・アンモナイト」
月刊特集
マカロニアンモナイト

お花見へ行こう!〜サクラ前線 北上中〜(前編)

本文/本小まゆみ  写真/マカロニ・アンモナイト編集部  桜撮影テクニック/青木栄次郎

前編目次【1】234 2005年3月掲載

サクラ前線 北上中??


桜が咲いた! 撮影地:東京都世田谷区・多摩川土手(2004年4月)


 『気象庁から今年の桜の開花予想が発表になりました』

 天気予報を観ていて気象予報士さんのそんなセリフを聞くと「そっか。もうサクラの季節なのね〜」なんて、ちょっと浮かれ気分になるのは私だけじゃないはず。

 でも、そもそも“桜の開花予想”って誰がどうやって決めてんの? 気象予報士さんが『気象庁から〜』って言ってるってことは、やっぱり気象庁の管轄なんだよね… と素朴な疑問がフツフツと沸いてきた私。
 そこで、さっそく気象庁の天気相談所に行って話しを伺ってきた。

「気象庁では、生物季節観測の一環として、毎年、サクラの開花や満開日を観測・記録しています。サクラの開花予想も、そのデータが基になっているんですよ」

 ちなみに気象庁ではサクラだけじゃなく、ウメやカエデ、ヤマツツジ、タンポポなんかの観測もやってるとのこと。でも今回はサクラの話しということで… 具体的にはどうやって観測しているんだろう。

「各地の気象台の構内や周辺の公園などにある“標本木”と呼ばれる“観測用のサクラの木”を基準にして、標本木のつぼみが5〜6輪以上開いたら“開花”、8割以上の花が咲いたら“満開”としています。開花した最初の日が“開花日”、満開になった最初の日が“満開日”ですね」








これだと、まだ開花前
ようやく開花宣言
これで満開!


 日本でサクラ”といえば、ソメイヨシノ(この辺の詳しい話は後編で)が有名だが、この標本木も、やっぱりソメイヨシノが9割以上を占めているそうだ。

「ただし、ソメイヨシノが生育しない北海道の一部や奄美・沖縄では、チシマサクラ、エゾヤマザクラ、ヒカンザクラを代用(代替種目という)しています」

 ということは、標本木を自分で観測すれば、開花日も満開日も誰よりも先にわかるはず。私も標本木を見に行きたいんですけど、実際に標本木ってドコにあるんですか?

「標本木は全国96カ所にあるのですが、長年の観測に使用している以上、保全する必要もありますので詳しくはお教えできないんです」

 そこをなんとか… としつこく聞いてみたところ、その約半数は、各地の気象台や測候所の構内にあると教えてくれた。陽当たりが悪いなど環境上の理由や、観測に適している(代表となりえる)サクラの木がない場合には、気象台の周辺の公園などにあるサクラの木を標本木としているのだそうだ。公園といっても必ずしも“桜の名所”にあるというわけではないのでご注意を。

「標本木は、長い期間、同じ環境で生育することが第一条件です。とはいえ台風や大雪など自然災害が原因で折れてしまったり、病気にかかることもありますから、あらかじめ予備の木も選んであるんですよ」

 これを読んで標本木にイタズラをする不心得モノが出てきても困るので、これ以上、詳しい場所を聞くことは止めておくことにしよう。(期待していた方、ゴメンナサイ)

 最後に、今年のサクラの開花予想について聞いてみたのだが、残念ながらまだデータが完成していないとのこと。それでも「開花日の目安が知りたい!」という人のため、全国の開花日の平年値(平均)と、昨年(2004年)の開花日のデータをもらってきたので、興味のある人は↓をチェックしよう。



→拡大表示

●全国の主な地域のサクラ開花日
<平年値と昨年の開花日リスト>

●サクラの満開日の等期日線図
(日本地図)


■関連情報サイトへのリンク
気象庁のホームページ






桜キレイ撮りテクニック その1
撮りたい主題をハッキリさせる

満開の桜は見るものを魅了する圧巻の美しさで、ついついそのままシャッターを切ってしまい散漫な写真になりがちです。そこで桜を撮る時はとりあえず、大きく一歩踏み出して写してみましょう。撮りたい主題をハッキリさせるのがいい写真への第一歩。

→拡大表示
→拡大表示

何となくシャッターを切ると散漫な写真になりがち。
使用カメラ:FinePix F402  撮影条件:AUTO標準  ISO200 F8.0 1/320秒 マクロOFF
撮影地:東京都世田谷区(2004年4月)


一番キレイだと感じた花に近付いて写すのがうまく写すコツ。
使用カメラ:FinePix F402  撮影条件:AUTO標準  ISO200 F8.0 1/350秒 マクロON
撮影地:東京都世田谷区(2004年4月)




桜キレイ撮りテクニック その2
「マクロモード」で花に接近

桜の花に近付いて写すときはカメラを「マクロモード」(チューリップマーク)に設定しないとうまくピントが合わず、いわゆるピンぼけ写真になってしまいます。マクロモードは花に近付いて写せるだけでなく、背景をぼかした立体的な写真表現が可能なため、ぜひとも覚えておきたい基本テクニックの一つです。


→拡大表示
→拡大表示

マクロモードを使わなかった場合。花に接近し過ぎるとピントが合いません。
作例撮影/青木栄次郎 
使用カメラ:FinePixS602  撮影条件:プログラムAE ISO200 F3.2 1/180秒 露出補正-0.3 マクロモードOFF
撮影地:東京都江戸川区・小松川境川親水公園(2004年3月)


マクロモードを使うと、小さな花にもググッと近付いて写すことができます。
作例撮影/青木栄次郎 
使用カメラ:FinePixS602  撮影条件:プログラムAE ISO200 F3.2 1/180秒 露出補正-0.3 マクロモードON
撮影地:東京都江戸川区・小松川境川親水公園(2004年3月)



Back 前編目次<--    -->Next お花見の達人《場所取り》


前編目次【1】234 2005年3月掲載
表紙へ特集目次へ

このページへのリンクについて
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部