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お花見へ行こう!〜サクラ前線 北上中〜(後編)

本文/本小まゆみ  写真/マカロニ・アンモナイト編集部  撮影テクニック/青木栄次郎

後編目次56【7】8 2005年4月掲載

海を越えても、サクラは健在!


山頂のサクラの下でお花見。
使用カメラ:FinePix F700  撮影条件:風景モード  ISO200 F8.0 1/210秒 撮影地:神奈川県川崎市・生田緑地(2004年4月)


『お花見って、日本だけのモノなんでしょう?』



 そんなことはないんです!
 海外にだって、ちゃんと“お花見の名所”があるんです!!
 ということで、“海外の”桜の名所をいくつか紹介しよう。

 海外の桜の名所といって、多くの人がまず思い浮かべるのが“アメリカ・ワシントンD.C.のポトマック河畔”ではないだろうか。
 このポトマック河畔の桜にまつわるエピソードは、あまりにも有名だが、なかには知らない人もいるかもしれないので、ここで簡単にお話ししておきたい。


 ポトマック河畔の桜は、もとは明治時代に日本から贈られたものである。
 そのキッカケを作ったのが、記者で作家のアメリカ人女性、エリザ・R・シドモアだ。日本で桜の美しさに魅せられたエリザは「アメリカの人々にも桜の美しさを伝えたい」と思いたち、友人だった当時の大統領夫人ヘレン・タフトに、日本の桜をポトマック河畔へ植樹するよう話しを持ちかけた。
 それを知った東京市長は、日米友好の願いを込めて、1909年(明治42年)に桜の苗木3,000本をワシントンD.C.に寄贈。しかし残念ながらその苗木に害虫が見つかり、すべて消却処分となってしまった。
 それでもなんとかして苗木を贈りたいと思った日本側は、害虫が寄生する心配の少ない苗木を育てるためのプロジェクトチームを発足。そうして約3年後の1912年(明治45年)、日本の桜の苗木は無事に海を越え、ワシントンD.C.へと届けられたのだ。

 こうして桜の名所となったポトマック河畔には、現在も
約3,000本*の桜の木があり、春には多くの人で賑わいをみせている。
 ちなみに、ワシントンD.C.では、毎年『National Cherry Blossom Festival(さくらまつり)』(2005年は3月26日〜4月10日に開催予定)が行われ、70万人以上の観光客が訪れている。


*注1:約3,000本の桜の木
1912年に贈られた桜のうち、現在も残っているのは約120本。老木となり枯れた桜は、そのたびに新しいものへと植え替えられている。
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夕暮れ時、春風にゆれる日本のサクラ。
使用カメラ:FinePix F700  撮影条件:AUTO ISO200 F8.9 1/5秒 ストロボ強制ON スローシンクロ 撮影地:東京都世田谷区・砧公園(2004年4月)


 ポトマック河畔以外の桜の名所を、ピックアップしてみた。

 ただし、そのほとんどが日本とは異なり“公共の場での飲酒”や“桜の下での飲食”を《禁止》しているので、ご注意を。

■カナダ(バンクーバー市)
 “桜の街”と呼ばれているバンクーバー。春には市内のあちこちで桜が咲き誇り、市全体がキレイに彩られる。とくにクイーン・エリザベス公園が桜の名所として有名。

■スイス(ベルン・バラ公園/トゥーン湖)
 公園が多いベルンのなかでも人気のバラ公園。その名の通りバラ(薔薇)が自慢の公園なのだが、なんとそこに奈良県から贈られたという100本の桜があるのだ。そのほか、美しい山と緑に囲まれたトゥーン湖畔の桜も有名。

■台湾(台北・陽明山)
 陽明山国家公園は、桜とツツジで有名な花見の名所。2月中旬〜3月の花見のシーズンには、多くの観光客が訪れる。

■韓国(汝矣島(ヨイド)/鎮海市(チネシ)/済州島(チェジュ)
 韓国には桜の名所がたくさんあるが、なかでも有名なものが汝矣島、鎮海市、済州島。桜のシーズンには桜祭りなども開催され、何万人もの人が訪れるという。もしかしたら、ヨン様に会えるかも!?

 このほか、ベルギーのブリュッセルや、ドイツのフランクフルト、デュッセルドルフなどでもキレイな桜を楽しむことができる。






桜キレイ撮りテクニック その10
「夜桜撮影」の基本テクニック

夜桜の前に人物を入れて記念撮影する場合には、フラッシュを使って撮影します。その際シーンポジションのあるデジタルカメラなら「夜景モード」にして、さらにストロボの設定を「赤目軽減+スローシンクロ」「スローシンクロ」 モードに設定して撮影するのがおすすめです。通常のストロボの設定のままで撮影すると、奥にある桜が暗く写ってしまいます。

夜桜の風景のみを写す場合は、やはり「夜景モード」 に設定し、ストロボの設定を発光禁止にして撮影するのがおすすめです。

いずれの場合も暗い夜桜を明るく写すために、カメラのシャッタースピードはかなり遅くなります。シャッタースピードが遅い状態では手ブレが起こりやすくなるので、手ブレ防止のために三脚などでカメラをしっかり固定して撮影するのが、夜桜撮影の基本のポイントになります。



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通常のフラッシュ撮影の例。手前の人物はストロボの光りが当たり明るくクッキリ写りますが、離れた位置にある背景の桜は、ストロボの光りが届かないので暗く写ってしまいます。
作例撮影/青木栄次郎 
使用カメラ:FinePix F455  撮影条件:AUTO ISO320 F2.8 1/60秒 ストロボ強制ON 撮影地:神奈川県足柄上郡松田町(2005年2月)


ストロボの設定をスローシンクロにして撮影した例。背景の桜も明るく写ります。しかしシャッタースピードが遅くなったために、カメラを手持のまま撮影すると、どうしても手ブレが目立ちます。このような場合には、三脚を使いカメラを固定して撮影すると、よりキレイに写せます。
作例撮影/青木栄次郎 
使用カメラ:FinePix F455  撮影条件:夜景モード ISO100 F2.8 1.4秒 ストロボ強制ON スローシンクロ




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シャッタースピードが遅い条件で、カメラを固定せずに撮影した例。手持ちの撮影では大きく手ブレしてしまいます。
使用カメラ:FinePix F700  撮影条件:シャッタースピード優先  ISO400 F4.5 1秒 ストロボOFF WB白熱灯 撮影地:神奈川県川崎市・宿河原親水公園(2004年4月)


同じ条件でカメラを固定して撮影した例。手ブレが無くなりクッキリ写ります。
使用カメラ:FinePix F700  撮影条件:シャッタースピード優先  ISO400 F4.5 1秒 ストロボOFF WB白熱灯 撮影地:神奈川県川崎市・宿河原親水公園(2004年4月)



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川岸のデッキにカメラを置いて「夜景モード」で撮影した例。三脚が無い場合、安定した場所にカメラを置いて撮影するという手もあります。
使用カメラ:FinePix F700  撮影条件:夜景モード  ISO200 F2.9 3秒 ストロボOFF WBオート 撮影地:神奈川県川崎市・宿河原親水公園(2004年4月)


三脚が無い場合に、カメラをなんとか固定させる方法については、こちらもご覧ください。
→お手軽!花火写真撮影(1)■…カメラを固定する


(三脚を使わず、もっと手軽に夜桜を写すには?..... 次ぎのページでご紹介いたします)



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