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お花見へ行こう!〜サクラ前線 北上中〜(後編)

本文/本小まゆみ  写真/マカロニ・アンモナイト編集部  撮影テクニック/青木栄次郎

後編目次567【8】 2005年4月掲載

花より団子、魅惑の桜スイーツ


一面の桜の花びら。 使用カメラ:FinePix F700  撮影条件:絞り優先オート ISO200 F6.3 1/220秒 WB晴れ 撮影地:東京都世田谷区・砧公園(2004年3月)



『お花見もイイけど、やっぱり花より団子だよね〜!』



 そんな“スイーツ、だ〜い好き!”という人はもちろん、甘いモノはちょっと苦手… という人にもオススメしたい“桜スイーツ”。ぜひ一度、味わってみて。

■桜スイーツの定番! 桜餅(さくらもち)

“桜餅の元祖”といえば、『長命寺の桜もち』
 甘いモノ好きなら、一度はその名を耳にしたことがあるのではないだろうか。
 この桜餅は徳川吉宗が桜の植樹を進めていた江戸時代に、山本新六の手によって生みだされたものである。
 もともと長命寺(現在の東京都墨田区向島)の門番だった新六は、隅田川堤に落ちている大量の桜の葉をなにかに使えないかと考え、塩漬けにした桜の葉で包んだ餡入りの餅を売りだしたところ、これが大当たり! お花見にきていた江戸庶民の間で爆発的な人気となったという。

 こうして全国に広まっていった“桜餅”だが、関東と関西では、材料から作りかたまで違うのをご存じだろうか。

 関東の場合、“桜餅”といえば、長命寺の桜もちに代表されるように、小麦粉を水で溶き薄く焼いた皮で餡をくるみ、それを桜の葉で包んだものである。
 一方、関西では“桜餅”“道明寺の桜餅”が一般的で、その名の通り、小麦粉ではなく“道明寺粉”(もち米を蒸したあと乾燥させ砕いた粉)を蒸して作った餅に餡を入れ、桜の葉で包んでいる。

 地域によってここまで違う“桜餅”だが、先入観ナシに食べ比べてみれば、どちらも美味しいことはいうまでもない。

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隅田川沿いに佇む『長命寺 桜もち・山本や』。山本新六が1717年に創業して以来、約290年に渡って桜餅の味を守り続けている。


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これが元祖! 長命寺の桜餅。
こし餡(あん)と薄く焼いた餅皮を、3枚(創業当時は2枚だったそうだ)の桜の葉で包んでいる。香りがよく、甘さも控えめで、甘党でなくても好まれる味だ。


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関西ではこちらがポピュラー、道明寺タイプの桜餅。(鶴屋吉信)




■明治天皇も召しあがった、桜あんぱん

“あんぱんの元祖”木村屋總本店が、明治8年、向島(東京都墨田区)の水戸藩下屋敷でお花見をされることになった明治天皇に召し上がっていただくため、特別に作ったあんぱんが“桜あんぱん”である。
 西洋のパンに日本の餡を入れるという発想もさることながら、桜の花の塩漬けを加えるとは… そうとうのアイデアマンだったのだろう。


■まだまだあるぞ! 桜スイーツ

 桜の季節になると、“桜スイーツ”が続々登場!
 桜のロールケーキ、桜パイ、桜シュークリーム、桜のゼリー、桜のチーズケーキなどなど、この季節にしか味わえないスイーツが目白押しなので、ぜひデパ地下などをのぞいてみよう。
「近くで売ってない〜」という人は、自分で作ってみては?
 料理が苦手な人でも大丈夫。市販のケーキミックスやゼリーの素に、桜の花の塩漬けや桜リキュールなどを入れるだけで、手軽に桜スイーツを味わうことができるはず。
 専門店のそれには勝てないかもしれないが、自分で作った桜スイーツもまたオツなもの。この機会に試してみてはいかが。

 桜がキレイなこの季節だからこそ“桜スイーツ”片手に
 みんないっしょに、さあ、お花見へ行こう!


《参考文献・資料・データ一覧》

「ふるさと東京−江戸風物詩−」朝文社
「目で見る日本風俗誌(1)−江戸町人の生活−」日本放送出版協会
「目で見る日本風俗誌(9)−続・江戸町人の生活−」日本放送出版協会
「大江戸の春」小学館
「江戸庶民の四季」岩波書店
「桜伝奇」工作舎
「桜の精神史」中公叢書
「桜は一年じゅう日本のどこかで咲いている」河出書房新社
「染井吉野の江戸・染井発生説」
「日本の天然記念物」講談社
 気象庁(天気相談所)
 文化庁(国指定文化財等検索システム)
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創業135年という木村屋總本店の桜あんぱん。
八重桜の花の塩漬けが見た目を華やかにし食欲をそそる。その塩気が餡の甘さと相まって絶妙な味わいを醸し出している。



桜の花や葉を使った「桜スイーツ」1
さくらパイ(銀のぶどう)


桜の花や葉を使った「桜スイーツ」2
吉野桜(香寿軒)


桜の花や葉を使った「桜スイーツ」3
ニッポンの洋菓子・さくら(ベルン)









桜キレイ撮りテクニック その11
高感度カメラで手軽に夜桜撮影

夜桜の撮影では三脚の使用が基本のポイントです。しかし本来難しい夜桜の撮影を、三脚を使わずに手軽にできるのが超高感度のフィルムやカメラ。高感度の特性を生かして、手持ちの撮影で手軽に夜桜を撮るコツをご紹介します。

■一番カンタン!高感度フィルムが入った「写ルンですNight&Day」で撮る

お花見に三脚は荷物だし、お酒も入ってるし、ごく気楽に夜桜写真を撮りたい場合におすすめなのが、超高感度フィルムにレンズが付いた「写ルンですNight&Day」「夜景モード」(ストロボ発光します)に設定してどんどん撮りましょう。「写ルンですNight&Day」の「夜景モード」は、一般のカメラのスローシンクロの効果にあたりますが、シャッタースピードが速いため手持ちでの撮影が可能です。ピント合わせの必要もなく、お酒が入ってカメラの操作に神経を使いたく無い時に特に便利です。(夜景モード時のシャッタースピード:1/45秒)


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滝の流れのような枝ぶりの華麗なシダレザクラ。
使用カメラ:写ルンですNight&Day
撮影条件:夜景モード
撮影地:東京都文京区・六義園(2005年4月)

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ライトアップされたシダレザクラ。
使用カメラ:写ルンですNight&Day 撮影条件:夜景モード 撮影地:東京都文京区・六義園(2005年4月)



写ルンですNight&Day紹介ページ




■明るいレンズのカメラと超高感度フィルムの組み合わせで、雰囲気のある自然な写真を撮る

高感度フィルムと、明るいレンズのカメラ「NATURA S」や「NATURA BLACK F1.9」とを組み合わせて使うと、ライトアップされた桜を、手軽に手持ちの撮影で、フラッシュなしで雰囲気のある自然な写真に写せます。
NATURAカメラに超高感度の「NATURA 1600」フィルムを入れて使うと、カメラの「NP(ナチュラルフォト)モードが作動し、暗くても手持ち撮影が可能な速さのシャッタースピードが保たれます。(NPモードのAUTO設定時のシャッタースピード下限:1/45秒)※暗過ぎる場合には露出警告ランプが点滅します。


→拡大表示(1200×803ピクセル)
ライトアップされたシダレザクラの枝を見上げる、
たくさんの夜桜見物の人々。
使用カメラ:NATURA S+NATURA1600
撮影条件:NPモード
撮影地:東京都文京区・六義園(2005年4月)


−−>「NATURA S」で写した夜桜をもっと見る.....

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下から強いスポット光源でライトアップされた河津桜。明るい部分と暗い部分との差が激しく、写真撮影にはなかなか厳しい条件。 使用カメラ:NATURA S+NATURA1600 撮影条件:NPモード 撮影地:神奈川県足柄上郡松田町(2005年3月)





NATURAプロモーションサイト




■デジタルカメラの高感度モードを使い、雰囲気のある自然な写真を撮る

高感度モードが使えるタイプのデジタルカメラでは、高感度モードを使って手軽に手持ちの撮影で、フラッシュ無しの雰囲気のある自然な写真を写せます。
ただし照明が暗過ぎる場所では、高感度モードであってもシャッタースピードがかなり遅くなってしまうことがあります。そこで手ブレ防止のために、次ぎのようなテクニックを合わせて使うのがおすすめです。

●手ブレ防止対策お手軽テクニック
●セルフタイマーを使って撮る。
シャッターボタンを指で押す動きが撮影の瞬間には影響しないため、手ブレしにくくなります。2秒設定のセルフタイマーがあれば、それを使います。
●連写機能を使って撮る。
シャッターボタンを指で押す動きは、最初に撮影される画像に手ブレとして影響が出ることが多く、影響が出にくい2コマめ以後の画像を使います。



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高感度モードに設定してフラッシュを発光させず、手持ちで撮影した例。奥のライトアップされた桜も明るく写り、手ブレも目立たず、雰囲気のある夜桜写真を手軽に写せます。
作例撮影/青木栄次郎 
使用カメラ:FinePix F10  撮影条件:ナチュラルフォトモード ISO感度1600 F2.6 1/6秒 ストロボOFF 撮影地:神奈川県足柄上松田町(2005年2月)


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夜桜見物の人垣の上にカメラを差し上げて、2秒セルフタイマーを使ってシャッターを切った例。
使用カメラ:FinePix F10  撮影条件:オート ISO感度800 F2.8 1/10秒 ストロボOFF 撮影地:東京都文京区・六義園(2005年4月)


撮影に使用したカメラ:FinePix F10


(※高感度モードが無いカメラで夜桜を撮影するコツについては、前のページをご覧ください)

(桜キレイ撮りテクニック・後編 終わり)

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もっと詳しい撮影テクニックについては、こちらもご覧ください。
「Fotonoma 写真撮影テクニック」
桜・梅を撮ってみよう!

デジカメで撮った桜の画像を、ネットから写真にできます。暗い部分が多くなりがちな夜桜の画像は、黒が締り美しく仕上がるので特におすすめ。
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後編目次567【8】 2005年4月掲載
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