webマガジン「マカロニ・アンモナイト」月刊特集
デジタル一眼レフカメラで写す夏の夜(前編)
一瞬の輝き!打ち上げ花火を撮る

文・写真/青木栄次郎

花火の写真
マカロニアンモナイト
前編目次【2】34 2005年7月掲載
2.いい写真の第一歩は場所取りから


いい写真が撮りたければ、いい場所から撮ることに注力する。
ここではそのいくつかのヒントを紹介しよう。


→拡大表示(800×1200ピクセル)

年間を通じ花火大会が開催される、熱海海上花火大会。熱海の夜景を背景に花火を写す事のできる、魚見崎バス停付近より撮影。(静岡県熱海市・2005年5月):FinePix S3 Pro 17-55mmF2.8 ISO100 F16  Bulb(約20秒 ※遮光紙で途中露光中断あり) Dレンジ:ワイド(WIDE2)
<花火ミニ解説>熱海港の防波堤の上10箇所以上から打ち上げるワイドなスターマインのシーン。海や川など水辺の花火大会では、花火が水面に映るため、より一層華やかな画面になります。(ammo編集部)




■花火大会の情報を集めよう

ブロードバンドが普及した現在ならば、インターネット上から開催日程や規模、アクセス方法などが簡単に調べられるのに加え、サイトによっては動画で過去の大会風景を見ることもできるので便利だ。分からないことがあれば、主催者や地元の観光協会などに問い合わせすれば親切に教えてくれる。シーズン中は雑誌媒体でも数多くの特集が組まれているので参考にするとよい。

その他、大会プログラムは打ち上がる花火の時間や種類などが詳細に記されており、撮影プランを立てる上でも重要なのでぜひとも入手しておきたい。ほとんどの場合大会本部で入手できる。


■花火大会情報サイトへのリンク
→Yahoo! JAPAN/花火大会情報
あたみニュース熱海海上花火大会




■一にも二にも場所取りが大切

――などとあおってしまうのはよくないかもしれないが、花火写真はいかにいい撮影ポジションを確保できるか、に尽きる。だから場所取りも花火を撮る上での重要なステップだ。花火会場にはたくさんの人が訪れるため、一度決めた撮影ポイントを途中で移動するのは容易なことではない。ましてやそれが大規模な花火大会ともなればなおさらである。人気の花火大会にいたっては早朝から場所取りが始まっていることも珍しくない。それだけに場所取りをめぐってはささいなことからトラブルが発生する恐れもあるので注意したい。くれぐれもマナーを守った上で、早めに現地で待機しよう。あらかじめ撮影ポイントを下調べしておくと当日もたつかず無駄なタイムロスがなくなる。事前にロケハンをしておけばさらに安心だ。





■「風上」から撮る

撮影ポイントを決める上で先ず注意したいのが風向き。これは経験上よく知る人も多いかと思うが、煙の影響を受ける風下は絶対に避けること。会場に着いたらまず風向きをチェックし、風上から撮るのが鉄則。定時に打ち上がる信号雷を見て、上空の風向きや花火の高さ参考にするとよい。

とはいえ、昼間と夜では風向きが変わる場合も多く、いい風向きで撮れるかはある意味、運まかせな場合も多いし経験にも左右される。近くの花火会場であれば、何回か足を運び風向きの傾向を知っておくことも有効だ。




風下の位置からでは、煙りで花火が隠されてしまう。





■近すぎず遠すぎず

花火との距離は近すぎても遠すぎても撮りづらい。目安としては300〜500m程度の距離。ファインダーをのぞき、構図に無理がないか確認しよう。

至近距離から写す場合は、真上に打ち上がる花火を撮ることになるため、体勢的にちょっときつい。また、全体を写すには超広角レンズが必要。ない場合、地上が写らず、花火のスケール感が出ないので、できればもう少し離れた位置から写そう。逆に花火から極端に離れた位置からは大気の状態によりクリアに見えないこともある。初めて訪れた花火会場であれば他のカメラマンの撮影位置を参考にしてみるのもいいだろう(くれぐれも邪魔しないように)。


山田の春祭り。至近距離から超広角レンズで撮影すると花火の形は歪むが、あえて構図的おもしろさを狙うのもよい。(埼玉県秩父市・2005年3月): FinePix S3 Pro 12-24mmF4 ISO100 F13 bulb 多重露出 Dレンジ:ワイド(WIDE2)


S3Pro
花火の撮影に使用したカメラ:FinePix S3Pro





Back 準備と機材<--    -->Next 花火撮影の実践


前編目次【2】34 2005年7月掲載
表紙へ特集目次へ

このページへのリンクについて
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部