webマガジン「マカロニ・アンモナイト」月刊特集
デジタル一眼レフカメラで写す夏の夜(前編)
一瞬の輝き!打ち上げ花火を撮る

文・写真/青木栄次郎

花火の写真
マカロニアンモナイト
前編目次【3】4 2005年7月掲載
3.花火撮影の実践、花火写真作例


撮り始めると案外慌ただしく時間が過ぎていく花火大会だが、開始直後の空はまだ明るいことが多いので慌てず構図のチェックなどの最終確認を行い、落ち着いて撮影にのぞもう。



→拡大表示(800×1200ピクセル)

黒船祭花火大会。まどが浜海遊公園より撮影。(静岡県下田市・2005年5月):FinePix S3 Pro 12-24mmF4 ISO100 F16 Bulb(約32秒、遮光紙で途中露光中断あり) Dレンジ:ワイド(WIDE2)
<花火ミニ解説>大きい花火の方は「椰子」の芯入りタイプ。花火の星が、緑から紅色に変化した軌跡が写真に写し込まれています。(ammo編集部)





■ピントはMFで無限遠(∞)に固定

花火の撮影ではAF(オートフォーカス)は使わず、MF (マニュアルフォーカス)で無限遠(∞)の位置に合わせる。空が明るいうちにファインダーでピントを確認し、フォーカスリングをテープで固定してしまえば不用意にピントがはずれる心配はなくなる。





黒船祭花火大会。(静岡県下田市・2005年5月):FinePix S3 Pro 12-24mmF4 ISO100 F16 Bulb(約29秒 ※遮光紙で途中露光中断あり) Dレンジ:ワイド(WIDE2)
<花火ミニ解説>点々と写っている小さな白い花火は、花火玉に付けられた尾に付いた小さな飾り花火「昇り小花」。花火玉が上昇する途中で連続して開花し、本体の花火への期待感を盛り上げます。また、2つ重なって写っている花火のうち下側の花火は、緑と赤の色の違う星を1つの花火玉に込めた、染別けタイプの花火。(ammo編集部)






■基本的な露出設定

●感度はISO100など最低感度に設定。
●露出はマニュアル(M)で絞り値をF11前後に設定してみよう。一度にたくさんの花火が打ち上がるスターマインはそこからさらに1〜2段絞る。
●シャッター速度はバルブ(Bまたはbulb)に設定。最初は3〜10秒くらいで試し露光してみよう。スターマインなど明るい花火を写すときは1〜2秒くらいで早めに閉じないと露出オーバーになる場合があるので注意。
●ホワイトバランスは晴れ(daylight)」に設定。







――以上が基本的な設定だが、花火の種類に合わせて色々と設定を変えて写しておこう。



■遮光紙を使った多重露出テクニック

花火を複数重ね合わせるテクニック。バルブ撮影中に花火が上がったらレンズの前の遮光紙をどけ、消えたらまたかぶせる。これを数回くり返すと、一発では寂しかった花火が迫力を増す。ただし、あまり重ねすぎると花火が白く飛んでしまうので注意。






黒船祭花火大会。(静岡県下田市・2005年5月):FinePix S3 Pro 12-24mmF4 ISO100 F16 Bulb(約26秒 ※遮光紙で途中露光中断あり) Dレンジ:ワイド(WIDE2)
<花火ミニ解説>左側の花火は、1つの玉から飛び出した小さな花が一斉に開花する「千輪」タイプの花火。(ammo編集部)




黒船祭花火大会。(静岡県下田市・2005年5月):FinePix S3 Pro 12-24mmF4 ISO100 F16 Bulb(約17秒 ※遮光紙で途中露光中断あり) Dレンジ:ワイド(WIDE2)
<花火ミニ解説>左側に写っている暗いオレンジ色の2発の花火は、江戸時代の花火の趣きを再現した「和火」系のタイプ。沖の打ち上げ台船から上がる、現代の派手な発色の花火に比べると、しっとりと控えめな輝きが印象的。(ammo編集部)




熱海海上花火大会。(静岡県熱海市・2005年5月):FinePix S3 Pro 17-55mmF2.8 ISO100 F16 Bulb(約41秒 ※遮光紙で途中露光中断あり) Dレンジ:ワイド(WIDE2)
<花火ミニ解説>花火の軌跡が点線で写っているものは、点滅タイプの星を使っている花火。キラキラと細かく点滅しながら開く花火は、見た目も華やか。また、赤く束になって流れて写っているのは、ハラハラと燃えながら落ちる「葉落」花火。(ammo編集部)




熱海海上花火大会。(静岡県熱海市・2005年5月):FinePix S3 Pro 17-55mmF2.8 ISO100 F16 Bulb(約16秒 ※遮光紙で途中露光中断あり) Dレンジ:ワイド(WIDE2)
<花火ミニ解説>ドーンと太く金色に写っているのは大型の「椰子」花火。明るく輝きの強いタイプの花火を写す時には、特に白飛びに注意。(ammo編集部)




熱海海上花火大会。(静岡県熱海市・2005年5月):FinePix S3 Pro 17-55mmF2.8 ISO100 F16 Bulb(約19秒 ※遮光紙で途中露光中断あり) Dレンジ:ワイド(WIDE2)
<花火ミニ解説>熱海港も赤く染まる豪華なワイドスターマインのシーン。下には「花束」風の小さな花火、真上に打ち上げられた直線的な「虎の尾」花火、その上に多数の「牡丹」「菊」花火が咲き乱れる贅沢な打ち上げ。右側に流れて写っている赤い軌跡は、本来全方向にランダムに飛ぶ「飛遊星」が強風に流されたもの。(ammo編集部)



S3Pro
花火の撮影に使用したカメラ:FinePix S3Pro





Back 場所取り<--    -->Next ちょっぴりアート


■マカロニアンモナイト、この他の花火撮影関連特集
日本の夏!打ち上げ花火をカンタンに撮る(2003年7月掲載)初心者向き
 小型のデジタルカメラや写ルンですなど、簡単なカメラで手軽に打ち上げ花火を写すコツ
夏だ!花火だ!花火の写真を撮る(1998年6月掲載)
 手持ち花火と浴衣姿の女性を写すちょっとしたコツ

■写真用語・撮影テクニック解説ページへのリンク
Fotonomaカメラ用語集
「撮れルンです!」超初心者向けやさしい撮影テクニック講座


前編目次【3】4 2005年7月掲載
表紙へ特集目次へ

このページへのリンクについて
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部