webマガジン「マカロニアンモナイト」月刊特集
マカロニアンモナイト
〜アナログに楽しむデジタル一眼〜
『モノクローム・タイ紀行』異文化漂うタイ北部の旅編

文・写真/青木栄次郎

後編目次【5】678 2006年8月掲載
[5]タイ北部の独立国家、ランナー王朝
北方の薔薇、チェンマイカラフル画像も同じグレー?「チャンネルミキサー」を使ったモノクロ変換タイ豆知識(5)自分の生まれた曜日



チェンマイ市を四方に囲む堀と城壁はかつてのランナー王朝の名残を見せる。チェンマイには由緒ある名刹も多く、ビルマやインドなどに影響を受けた北部特有のスタイルをもつ寺院を巡ることができる。
(撮影地:チェンマイ県/城壁のライトアップ)

FinePix S3 Pro 18-200mm F3.5-5.6 ISO400 F3.5 1.5sec
CCD-RAW(フィルムシミュレーション:Velvia調変換)


●北方の薔薇、チェンマイ

タイはよく「微笑みの国」と称されるが、タイ北部に行けば行くほど人々の優しさに触れることができ、それを実感する。もちろんバンコクにいる人も優しいが、みな忙しく観光客に自ら話しかけるほど暇ではない。バンコクでやさしく微笑みかけてくるのは大抵観光客を狙った詐欺師だけだと思った方がよい。

タイ第二の都市、チェンマイもそんな人々の優しさにふれあえる場所のひとつ。残念ながら日本からの直行便がなくなり(2006年5月現在)アクセスこそ悪くなったが、標高差750mの高地にあるこの場所は季候も穏やかで治安もよい。

チェンマイはスコータイ王朝が建国された13世紀、その北方に興ったランナー王朝の都として600年に渡り栄えた、タイ北部最大の都市。最近では車も人も増え、かつてほどののどかさはないものの、バンコクの喧噪に比べればここはまだのんびりとした空気が漂うタイ人にも人気のある町だ。

チェンマイを中心としたタイ北部にも数多くの寺院があり、その中には由緒ある名刹(めいさつ)も多い。国境で隣り合うビルマ(現ミャンマー)文化を混交した寺院はタイ中部に見られるものとはまた趣が異なり興味深い。仏像は丸みを帯び、優美で人間味にあふれる。その姿は神々しさよりも親近感さえおぼえる。



(撮影地:チェンマイ県/ワット・チェット・ヨット)
FinePix S3 Pro 17-55mm F2.8 PLフィルター ISO400 F8 1/60sec
CCD-RAW(B/W変換 トーンカーブ調整)



■カラフル画像も同じグレー!?

特集前編(タイ歴代王朝を巡る旅編)では「カラー画像を単純にグレースケールにしただけでは美しいモノクロ写真にはならない」と解説した。その一例として下の2つの画像を見比べてほしい。


【カラー画像とグレースケール変換画像の比較】

カラー画像(RGBデータ) グレースケール変換
(撮影地:チェンマイ県/ボー・サーン)

カラフルなカラー画像を単純にグレースケール変換してみると、どれも同じグレーのように見えてしまうことがある。このようにモノには色があり、モノクロ写真といえどもその色を無視するわけにはいかない。このような場合はPhotoshopに代表されるレタッチソフトの力を借りよう。

代表的なモノクロ変換方法には[チャンネルミキサー]の調整と[色相・彩度]の調整の2種類がある。どちらもPhotoshopの[イメージ]メニュー内にあり、デジタル画像を構成するR(赤)G(緑)B(青)各色の明るさを調整してモノクロ変換するもの。難しいことは置いておいて、論より証拠、その変換結果を見てみよう。


【作者注】
後編(異文化漂うタイ北部の旅編)で紹介するレタッチソフトを使ったモノクロ写真テクニックは、くわしく解説すると難解になるため、あくまでも一例として簡単に紹介しております。また、お使いになるソフトにより機能の制限や操作方法も異なりますが、ここでは代表的なPhotoshopを使ったモノクロ写真テクニックを紹介します。Photoshopについてくわしくは、専門の解説書をご参照ください。




■「チャンネルミキサー」を使ったモノクロ変換


チャンネルミキサーの調整方法は主に下の通り。難しい話は専門の解説書にまかせるとして、プレビュー画像を見ながら数値の違いでどのように変化するかいろいろ試してみよう。例えば青空を強調したいときは[ブルー]のスライダーをマイナス方向に設定すると深みのある空を表現でき、風景写真などにおすすめ。ちなみに右の数値はPhotoshop標準のモノクロ変換数値。迷ったらこれを選んでおけばほぼ問題ない。


【チャンネルミキサー調整例】





(撮影地:チェンマイ県/ワット・パン・タオ)
FinePix S3 Pro 17-55mm F2.8 PLフィルター ISO200 F11 3sec
Photoshop CS(チャンネルミキサー)




(撮影地:チェンマイ県/ワット・チェディ・ルアン)
FinePix S3 Pro 17-55mm F2.8 PLフィルター ISO200 F11 1/250sec -0.5EV
Photoshop CS(チャンネルミキサー)




タイ豆知識(5):自分の生まれた曜日知ってますか

タイ人はみな生まれた曜日を知っている。曜日によって守り神が違うので、みなそれぞれ生まれた曜日のお釈迦様にお祈りするのだ。そんなもの知らないよ、という人はチェンマイにあるドイステープ寺院に行ってみよう。そこには百年カレンダーというものがあり、自分の生年月日で生まれた曜日を知ることができる。ちなみにタイ人は自分の血液型を知らないことが多く、占星術も血液型占いではなく、曜日占いが主流なんだとか。







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S3Pro
撮影に使用したカメラ:FinePix S3Pro

マカロニアンモナイト月刊特集「モノクローム・タイ紀行・異文化漂うタイ北部の旅編」
後編目次【5】678 2006年8月掲載


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