webマガジン「マカロニアンモナイト」月刊特集
マカロニアンモナイト
〜アナログに楽しむデジタル一眼〜
『モノクローム・タイ紀行』異文化漂うタイ北部の旅編

文・写真/青木栄次郎

後編目次5【6】78 2006年8月掲載
[6]ランナー王朝最初の都、チェンライ
ラオス、ミャンマーと国境を隔てるタイ最北県粒状感を出してアナログ感を演出タイ豆知識(6)タイ人はギャンブル好き?



歴史的建造物の寺院の写真が飾られる中、パドゥン族(首長族)をはじめとした山岳民族の写真も多く見受けられ、タイ北部の大きな観光収入となっていることが分かる。
(撮影地:チェンライ県チェンセーン/ワット・チェディ・ルアン)

FinePix S3 Pro 17-55mm F2.8  PLフィルター ISO200 F2.8 1/125sec
CCD-RAW(フィルムシミュレーション:Velvia調変換)


●ラオス、ミャンマーと国境を隔てるタイ最北県

チェンマイに都が移る前、ランナー王朝最初の都として栄えたタイ最北県、チェンライ。到着が夜中だったこともあるが、バンコク、チェンマイと比べるとチェンライ空港に降り立つ外国人の数はぐっと減る。しかし、豊かな森林に包まれたチェンライは、各種トレッキングツアーの拠点として現在、注目を集めている。

中でもゴールデン・トライアングルへのツアーと山岳民族の村を訪れるツアーの2つはタイ北部を代表する観光の目玉。メコン川を挟んで3国が交わる国境地点、ゴールデン・トライアングル(黄金の三角地帯)は、かつて世界最大の麻薬生産地として悪名を轟かせたが、現在はすっかり観光地化されリゾートとしての再生が進んでいる。

周囲を囲む山岳地帯一帯にはさまざまな少数民族が暮らし、かつての麻薬栽培からの脱却を図るため観光客を招き入れている。これについては次の章でもう少しくわしく説明する。ミステリアスな世界を体験できるこれらチェンライの魅力をモノクロ写真でアナログ感たっぷりに表現してみよう。



(撮影地:チェンライ県ソップ・ルアク村/ゴールデン・トライアングル)
FinePix S3 Pro 12-24mm F4  PLフィルター ISO400 F13 1/125sec
Photoshop CS(チャンネルミキサー、ノイズフィルター)



■粒状感を出してアナログ感を演出

デジタルカメラで撮ったモノクロ写真をよりアナログイメージに近づけるには、フィルムの粒状感を演出し、少しざらついたイメージに仕上げるとよい。これには主に2つの方法がある。

【1】超高感度で撮影する
カメラのISO設定を超高感度に設定すると低感度で撮影したときに比べ、ノイズが増えてくる。このざらつきをフィルムの粒状感として演出。しかし最近では技術の進歩で、ちょっとした高感度撮影ではノイズが目立たなくなってきている。特に今回使用したFinePix S3 Proのようにノイズが少ないカメラでは粗粒子感はあまり期待できない。


【2】ノイズフィルターの適用
もうひとつの方法は[ノイズフィルター]の適用。Photoshopの[フィルター]メニューから選ぶだけで手軽にアナログ感を演出できるのでおすすめ。文字通り画像にノイズ、つまりざらついたイメージに仕上げるもので、フィルムの粒状感を擬似的に演出することができる。プレビュー画面で適用量を調整するのだが、やりすぎは禁物。かえって人工っぽく見えてしまうので注意。




(撮影地:チェンライ県チェンセーン/ワット・プラシン)
FinePix S3 Pro 17-55mm F2.8 ISO1600 F2.8 1/20sec
Photoshop CS(チャンネルミキサー)




(撮影地:チェンライ県チェンセーン/ワット・パサック)
FinePix S3 Pro 17-55mm F2.8 ISO200 F4.8 1/90sec -0.5EV
Photoshop CS(チャンネルミキサー、ノイズフィルター)




タイ豆知識(6):タイ人はギャンブル好き?

タイ人の楽しみのひとつは宝くじ。週に2回売り出され、1等賞金はおよそ9,000,000バーツ(1バーツはおよそ3円)。初任給がおよそ7,000バーツというからかなりの高額だ。寺院で熱心にお祈りしている人々の願い事の多くは宝くじの当選だというウワサもあり、それを裏付けるように有名なお寺の中では宝くじを売り歩く人を多く見かける。
また、ゴールデン・トライアングルから見えるミャンマー領土にはカジノがあるのだが、タイではカジノが禁止されているため、船でミャンマーのカジノに渡る人も多いとか。






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マカロニアンモナイト月刊特集「モノクローム・タイ紀行・異文化漂うタイ北部の旅編」
後編目次5【6】78 2006年8月掲載


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