TOP > 特集目次 > ロケット打ち上げを見に行こう >【3】
webマガジン「マカロニアンモナイト」月刊特集
マカロニアンモナイト
エンジン点火! リフトオフ! 豪快に宇宙に飛んで行く
『ロケット打ち上げを見に行こう』前編

文・写真/松浦晋也

前編目次12【3】4 2006年9月掲載
[3]内之浦の打ち上げへと走れ!
どうやって現地に行くか現地で情報を得るには


(写真提供:JAXA)2006年2月、種子島にて。



 大変残念なことに、この9月23日に予定している打ち上げを最後に、内之浦宇宙空間観測所からの大型ロケット打ち上げは、しばらく停止する。今使っているM-Vロケットは、今回が最後の打ち上げとなり、次世代のロケットのために改修を行うためだ。次世代ロケットは2010年から打ち上げを開始することになっている。
 だから、内之浦からの打ち上げを見たければ、9月23日が当面最後のチャンスとなる。大隅半島の内之浦は、地続きなので種子島より行きやすい。「まず一回は打ち上げを見てみたい」という人は、心を決めて9月23日早朝の打ち上げに行ってみてはどうだろうか。

 9月23日の打ち上げ概要はJAXAのホームページに掲載されている。(→JAXA>プレスリリース>2006/07> M-Vロケット7号機の打上げについて また、打ち上げにあたっては詳細な計画書が公開されるので、これを良く読んでおこう。(→JAXA>プレスリリース>2006/07>M-Vロケット7号機(SOLAR-B)実験計画

 今回打ち上げられる衛星は、太陽観測衛星「SOLAR-B(ソーラーB)」
 打ち上げ予定日は9月23日土曜日、打ち上げ時間帯は午前6時から7時の間となっている。打ち上げ日は、これより早まることはないが、延期は十分にあり得る(予備日は9月24日〜30日まで)。延期になった場合は何日粘るか、事前に決めておいたほうがよいだろう。

 衛星打ち上げには、本当は目的の軌道に最適な時刻というのが存在する。たいていの場合は、ちょうど真ん中の時刻が最適時刻で、前後に余裕を持たせて打ち上げ時間帯を設定する。打ち上げ時間帯は、その時間帯に打ち上げれば、ロケットや、衛星の付けた小さなロケットエンジンなどで軌道を調整して、衛星を目的の軌道に投入できるということを意味する。
 正確な打ち上げ時刻は打ち上げ準備作業の進捗状況や天候などから直前に決定するが、なるべく午前6時30分に近い時刻に設定するはずである。


内之浦で見た橋の欄干。日本初の人工衛星「おおすみ」の模型だ。現地は色々ロケットにまつわる建築物や立て看板も多いので、旅の思い出に撮影しておくのも良いだろう。




どうやって現地に行くか


 ロケット発射場は海に面した山の上にある。海岸沿いの内之浦の町(かつては内之浦町だったが、町村合併で隣町を一緒になって肝付町という名前になった。ここでは旧名の内之浦で呼ぶことにする)までは、鹿屋からバスが走っているが、本数が非常に少ない上に、そもそも午前6時などという時間には走っていない。
 従って、現地で行動するためには、マイカーなりレンタカーなりの自動車が必須となる。公共交通機関があてになるのは鹿屋までと思うべし。
 内之浦は小さな町なので、打ち上げとなると、打ち上げ作業関係者で満杯になる。まず間違いなく内之浦に宿は取れない
 遠隔地から赴く人は、前日の昼に鹿児島空港に着いてレンタカーを受け取り、そのまま内之浦まで走って見学場所を確認。その上で、一度鹿屋に戻って宿泊し、早朝に再度見学場所入り、というプランをお薦めする。どんなに遅くとも、打ち上げ1時間前までには見学場所に着いていたい。そのためには、事前に場所や施設を確認しておくのが一番である。

 見学場所に行くは、まず内之浦宇宙空間観測所まで赴いて、守衛さんに聞くのが一番早い。一応の駐車スペースは用意されているものの、当日は混むので、交通事故はもちろんのこと、接触などのトラブルには十分注意する必要がある。



これは、打ち上げ隊員がかぶるヘルメットのマーク。




現地で情報を得るには


 打ち上げを確実に見るためには、打ち上げ準備作業が順調に進んでいるかどうかを、現地で確認できると便利だ。JAXAはホームページ上で打ち上げの中継を行うので、それを利用したいところ。
 しかし現地は市街地から離れているので、携帯電話の電波が弱い。かろうじてつかえるかどうかである。意外に使えるのがウィルコムだ。射場近くにアンテナを立てているからである。情報武装としては、ウイルコムの「W-ZERO3」のようなPDA兼用の携帯があると心強い。もちろんウィルコムの携帯や通信カード+ノートパソコンでも構わない。
 ただし、打ち上げ関係者もまた仕事でウィルコムを使っている。一度に使える回線数は限られているので、ネットの使用は控えめにしたい。


内之浦だと、望遠レンズでこの程度の大きさにはロケットを撮影することができる。ただし、この写真に見るように水蒸気によって画面がぼけるのは仕方ない。日本は本当に湿度が高い国なのだ。2003年5月、内之浦にて。






Back [2]事前の準備を怠るな<--   -->Next [4] ロケットの写真を…


マカロニアンモナイト月刊特集「ロケット打ち上げを見に行こう・前編」
前編目次12【3】4 2006年9月掲載


表紙へ特集目次へ

このページへのリンクについて
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部