|
せっかく行ったからには、ロケットの打ち上がるところを写真に撮りたいと思うのが人情だろう。
しかし、ここでは声を大にして言いたい。
「ロケットを撮るよりも、ロケットを体験しましょう」
「マカロニ・アンモナイト」に相応しくない話ではあるが、でも事実だ。
そもそも、ロケットの打ち上げは、写真にはとても写らないものを見に行くということだ。そこで写真撮影に気を取られてしまうというのは本末転倒である。
打ち上げの写真は、すぐにJAXAのホームページにアップされる。それと似たり寄ったりの写真を自分で撮るよりも、打ち上げそのものを自分の記憶に焼き付けることのほうがずっと大切だ。
あなたが初めて打ち上げを見に行くならば、双眼鏡を持って、打ち上げを全感覚で体験してもらいたい。目だけではなく、耳で、皮膚で、人間が実現したこの途轍もない事業をすべて体感してほしい。
それでも写真を撮りたい。ビデオを撮影したいという人には、置きっぱなしを薦める。三脚にカメラを乗せてロケットに向け、打ち上げ数秒前から連続撮影で、どんどん撮っていくという方法だ。ファインダーはのぞかない。また、昇っていくロケットを追ってカメラを振り回すこともしない。自分はあくまで打ち上げに集中しつつ、写真は枚数撮れば数打ちゃあたるでカメラに任せるのだ。
そこで問題になるのはピントと露出である。
|