写真
---> 拡大表示



* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




121 当たった!・・の後

 大賞発表後、ありがたいことに古い友人や知人などから、おめでとうの電話がぽつぽつと入ってくるようになった。そして彼らは判で押したように、こう尋ねる。

「どう? 仕事の電話が断り切れないくらい入ってる?」
「取材がすごいんじゃない?」

 僕がずっと売れないマンガ家で、しばしば金にも仕事にも困ってきたことは、彼らの間のみならず世界的に有名だから、その電話の声には、明らかに長年の友人である不遇なマンガ家が、やっと日の目を見たことへの安堵の気持ちが込められている。なんせ、アニメ部門の大賞は、作品としての素晴らしさもさることながら、あの記録的な興行収入を記録した、宮崎駿氏の「千と千尋の神隠し」である。それと同じ大賞なのだから、そういうふうに思っても仕方がない。

 だが、僕の答えは「ぜんぜん」である。
 大賞の発表から今日に至るまで、ほぼ一ヶ月が過ぎたが、何か身辺に変化があったかというと、まさしく「ぜんぜん」何もない。ものの見事に、なぁ〜〜〜んにもない状態が続いているのである。


2002年02月06日掲載

<--Back     Next-->



Webmaster :
ammo@tokyo.fujifilm.co.jp
Copyright :
マカロニ・アンモナイト編集部