* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number


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124 友だちは必要?

 週刊ダイヤモンド誌の担当氏が、受賞記念パーティを開いてくれるという。よって、ご招待したい人の名簿を送るよう催促された。
 だが、僕は友人が極端に少ない。
 僕はそのことを、悲観もしなければ自慢することもないのだが、困るのはこういう場合である。実に困る。そこらの庭でガシガシ穴を掘ってるポチやタマの名前を借りたいくらいに困る。

 昔から、青春の書は、友人や友情の大切さを強迫的なまでに訴えてきた。
 今も、若い人たちは、友だち関係が一瞬でも途切れてしまうことを恐れるのか、携帯電話を自らの分身のように、肌身離さず持ち歩いている。
 なぜそれほどまでに友だちが大勢必要なのか、僕にはよくわからない。

 なにしろ、僕は友だちがいなくても全然平気なのである。友だちがいなくてはいけないと言われる理由も考えてはみるが、あまり思いつかない。困るのは、せいぜい先の名簿のことくらいである。世間は、友だちの有無のことで、人を追い詰め過ぎているような気が僕にはする。たまに知人と会って、酒を飲んだり、一緒に旅行したりすることがあれば、その時間、たっぷりと友だちでいる、それでいいじゃないか。

 もっとも、そうであるためには、僕の場合、つれあいが携帯電話のように常時心の中にいることが必要である。でないと孤独を感じ、もしかしたらインフォマニアのように、友だちをとことんむさぼり食うようになるかもしれない。


2002年02月27日掲載

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