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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




127 言ったもん勝ち

  “望むから、やって来て欲しいもの”は、もっとある。

 いまのところ、受賞したという点で、僕の履歴の中で一番エライ作品となってしまった「F氏的日常」(*)であるが、最近、これはもしかしたら、お茶の間TVアニメに出来るのではなかろうか、ということを思いついた。

「F氏的日常」はヒトコママンガである。
 たったヒトコマしかないマンガを、いったいどうやってアニメにするの? と思われるだろうが、僕は昔からストーリーマンガ家であり、ヒトコマから、オチを伴ったショート・ストーリーを再構成することはそう難しいことではない。その意味で、僕の中には、アニメ化した場合の明瞭なイメージがある。

 問題は、いつの時代も採算の問題、つまり、作っても売れるだけの市場があるかどうかであろう。常識的に考えれば、肝心の単行本もベストセラーとはほど遠く、一般に認知もされていないのに、お茶の間用のアニメになるわけなどないに決まってるが、可能性が0.001%でもあるのなら、言うだけは言っておくべきだと僕は思っている。目から鱗ということもある。後で考えれば、当たり前のように思えることでも、言われてみて初めてその可能性に気が付くことが、人間案外多いからだ。実際、「マドモアゼル・モーツァルト」を連載中、『舞台ミュージカルにしたい』と、雑誌ページ横の余白を利用した小さな作者近況欄に書いたら、それを読まれた広告代理店の方から編集部に電話があり、トントン拍子で実現したということがある。

 言ってみるもんである。

(*)作品の一部は、僕のホームページで公開中。


2002年03月20日掲載

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