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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




133 マンガ家の生涯

 この春から、ある専門学校のアニメーション科で、週一日だけの非常勤講師を引き受けることになった。
 この科が設けられて二年目かそこららしいが、今年、学生数は倍増し、講師が足りないという。いま、大学でも短大でも専門学校でも、マンガ・アニメ科のあるところはどこも大変な人気だそうで、そうなると、ちょっと気の利いたマンガ家やアニメーターならば、非常勤講師として今後引っ張りだこになってくる可能性がある。

 あくまで私見だが、今までマンガ家には、その生き方に概ね三つのパターンが用意されていた。

(1) 大売れして稼ぎまくったら、さっさと引退して余生を送る。
(2) 死ぬまで、なんとか現役を通す。
(3) 売れなくなるか描けなくなって野垂れ死ぬ。

 つまり、これまでマンガ家には、マンガ家の延長としての職業が存在せず、まったくつぶしがきかない職業と言われてきたのだが、こうしてマンガ科が繁盛し増殖していけば、

(4) マンガ家兼講師や大学教授

 という選択肢も、遠からず、特殊なものではなくなるだろう。
 そうなると、いずれ大学教授に“就職”するために、腰掛け的にマンガ家をめざす者も出てくるかもしれない。


2002年05月01日掲載

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