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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




150 料理で気分転換(1)

 料理は、五感をフルに使った作業である。
 目、耳、鼻、そして味覚に触覚と、そのすべての感覚器官を使う。
 もちろん、要所では六番目の感覚も。
 中華鍋をガチャガチャ振り回すのは、ちょっとした運動だ。

 料理には、こうすればこういう味になるというセオリーがあり、結果をある程度思った通りにコントロール出来ることの快感がある。と同時に、こうすればこういう味になるかもしれないという、ささやかながら冒険心も働く。そして、それが狙った通りの味になったかどうか、気になる結果を比較的短時間で確かめ、楽しむことが出来る。しかも、食べてしまえば、跡形もなく目の前から消えてしまう。その結論の早さが、気分転換にもってこいなのである。

 少なくとも、マンガの仕事は、描くのに長い時間と根気を必要とするものだ。家庭菜園なども同じくスパンが長い。大工仕事には、すぐに結果が出る場合があるが、大がかりなものを作るとなると、何日も何週間も結果を出せない。結果をすぐに出せないものは、ずっと気になってしまって、その場その場の気分転換にはなりにくい。


2002年09月11日掲載

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