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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




174 料理はタイミングだ!!

 あなたが男性で、しかも料理を作るのが好きで、一応流しとガスコンロがあるなら、僕は断然中華鍋をお勧めしたい。中華鍋が一つあれば、家庭料理のほとんどを作れるのではなかろうか。焼き物、炒め物、揚げ物、煮物、茹で物、せいろがあれば蒸し物もOKだ。
 ただし、弁当用の卵焼きを作るには向かないと思う。
 もちろん、大は小を兼ねるで、作れないことはない。現に、僕は時々作っている。が、しかし、それは卓球の試合を野球場でやるようなもので、何も中華鍋で作らなくてもいいじゃないかという、それだけの理由だ。

 芸術は爆発だ!!

 と、おっしゃった方が昔いたが、僕は、

 料理はタイミングだ!!

 と、言ってしまおう。
 こんな知ったふうなことを言えるほど、僕には料理の知識も経験もないし、まして、肥えた舌も持っていない、単なる自分と家族のためだけに料理を作る、閉じた世界のど素人に過ぎないのだが、そんな僕でも、料理はタイミングだなぁと思ってしまうのである。特に、中華鍋を使って料理をしていると、ほとんどタイミングがすべてのような感覚になってくる。たとえば、強火で一気に火を通したいところを、弱火でもたもた炒めたり、塩胡椒をするのに手間取ったりしていると、食材がベチョッとへたってしまい、しゃきっとキレの良い料理にならなかったりする。中華鍋で作る料理は、概して忙しい。一旦火に掛けたらノンストップのものが多いのだ。だから、タイミングが重要になる。途中、電話が鳴ったりすると、料理が台無しになる確率が高い。

 そのかわり、食材をベストのタイミングで煮たり焼いたり炒めたりすれば、味付けは相当アバウトでも、食感の良い美味しい料理になるのだと僕は感じている。


2003年03月12日掲載

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