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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




195 アイディアの出し方(1)

 久々書く「週休六日のススメ」である。
 一月半も休みをいただいたから、さぞや充電も進み、ネタに詰まることもあるまいと思って書き始めたが、三行も進まないうちに暗礁に乗り上げてしまった。
「週休六日のススメ」の書き方を忘れてしまっているのだ。
 今までどうやって書いてきたのか、その感覚をなかなか思い出せない。

 ピアニストやダンサーは、一日練習を休むと、元のベストな状態を取り戻すのに三日かかるとか言われるが、マンガやこうした書き物も、僕の場合、しばらく休むと書き方を忘れてしまうことが多い。
 もっとも、絵に関してはそう深刻ではない。一度覚えた自転車の乗り方は、何十年乗る機会がなくても忘れることがないが、絵の描き方もまたそう簡単に忘れるものではない。

 忘れるのは、もっぱらアイディアの出し方であり、ハナシのまとめ方である。
 マンガを四六時中描いている時には、この作業に、「こう考えればこう出来る」みたいな、ある種の法則性があるように感じていて、それなりに自信も持っている。だが、一週間なり一ヶ月なり仕事から離れ、さて仕事を再開しようとした時に直面することになるのは、「アイディアって、どうやって出すんだっけ?」という、何ともおぞましい感覚である。


2003年10月08日掲載

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