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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




215 財産への執着(1)

 いま最も売れていて、この先も大きな伸びが期待されているという家電のホープ、HD・DVDレコーダーを買った。店頭で一番安いヤツを買った。ところが、それは初売り用の目玉商品だったらしく、その後、その製品は、僕が買った値段より2万円ほど高く売られている。他の店へ行ってもそうだ。なんだかとても得をした気分だが、そんなことはどうでもいい。問題は中身だ。

 が、中身も全然問題ない。
 僕にとっては、十分に高性能だ。
 それまで使っていたテープ使用のヴィデオデッキと較べても、格段に快適である。画像はきれいだし、空テープを用意する手間は要らないし、まして、テープを上書きする場合の煩わしい確認作業とは無縁だ。HDの残量さえ確保していれば、赤いボタン一つで、いつでも録画を始められる。一度これを使ったら、もう二度とヴィデオテープには戻れない、というくらいのものだ。お陰で、つれあいが買ってくるTVガイド雑誌に、盛んに目を通すようになった。それまでの僕にとって、TVはニュースを見るための箱に過ぎず、TVガイド雑誌など、まったく興味の対象外だったのだが、HD・DVDレコーダーを買ってからというもの、すっかり座右の書になってしまった。衛星放送やハイヴィジョン放送などで放映する映画を見つけては、せっせと予約録画し、DVDにダビングするようになったのだ。

 だが、待てよ?
 そんな風景は、確か前にも見たことがある…………


2004年03月03日掲載

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