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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




223 カンピュータ養成講座(1)

 専門学校の非常勤講師を始めて3年目に入った。
 週に一日、コミックコースの、主にストーリーテリングの授業を受け持っているが、この二年間でわかったことは、僕には学生が描いた作品を瞬時に分析し、問題があるとしたらどこにその原因があるのかを見つけ出し、本人にわかる言葉で、的確に指導する能力が著しく欠落してるということである。早い話が、他人が描いたマンガは、どう直せば面白くなるか、よーわからんのだ。

 自分のマンガは描ける。
 七転八倒するにせよ、なんとか描ける。実際、のらりくらりのペースではあるが、何十年もの間描いてきた。それだけ描いてきたのだから、学生が描いたマンガも、一目見ればその欠点なり問題点がわかろうというものだが、それがわからない。たまに運良くピンとくるときもあるが、わからずに、何をどう言えばいいのか、ただひたすら立ち往生してしまう時のほうが多い。

 立ち往生するのは、だいたい作品が面白くない時である。
 面白い時は、とりあえず「面白い!」とだけ言っておけば良いが、作品が面白くない場合、「うーーん」とただ唸っているわけにもいかず、どこに問題があるか、その原因を見つけて、処方箋を示す必要がある。しかし、それが僕にはなかなか見えてこないために、その場に立ち尽くして、ただ黙ってしまうのである。


2004年05月06日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部