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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




234 株で遊ぶ(4)

 ゴールデンウィークは、株で遊ぶ者には一年で最も所在なさを感じる週間である。休みが終わって市場が開くことを、なんとなく待ち望む気持ちがあるのは確かだ。ある種のジャンキーとも言えそうだが、市場が休みだからと禁断症状が出るわけでもないので、それほどのものでもなさそうだ。オフシーズンのプロ野球ファンが、野球中継のない日々をなんとなく物足りなく感じるような、それと同じような程度のものだろう。

 さて、そのゴールデンウィークが終わった翌日の5月10日は、発注ミスをした日の次の営業日にあたる。いつものように午前9時きっかりに取引が始まった。だが、先週までとは打って変わって、僕の株ボードに登録してある銘柄の半分くらいに、「特売」マークが付いている。そして、なかなか値が付かない状態が続く。やっと値が付いても、更に土砂崩れでも起こしたように、株価が下がっていく。騰がる株などほとんどなく、文字通り全面安である。

 結局その日は、全面安のまま終始し、日経平均554円安という史上稀に見る下げ幅を記録した。僕の保有7銘柄も怒濤の下げに見舞われ、うち3銘柄がストップ安をつけてしまった。ストップ安とは、株価の極端な上下を避ける目的で、一日の取引には前日終値を基準にある一定の値幅が設けられているが、その下限値まで値が下がった場合のことをいう。ストップ安の逆はストップ高である。そのストップ安をつけた3銘柄の中に、発注ミスを冒した株も入っている。本来なら高値で売れたはずの数枚と、高値で買ってしまった同数の株が、共にストップ安ということで、せっかく含み益を抱えていた僕のポートフォリオは、三日と持たず赤字に転落した。更に翌日も翌々日もストップ安となる銘柄が出て、みるみる大きな含み損を抱えることになるのだが、それでも僕は売らないのであった。

 そう、僕は原則的に、損の出ている株は売らないのである。


2004年07月28日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部