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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




247 GOLFを買ったつもりが・・・ 〜新車購入への道(5)

 結局、GOLFを買うことにした。
 2リッターのGT/6速ATで、色は最もありふれたシルバーメタリック。この色だと納車が一番早いというので選んだのだが、車をピカピカに磨く趣味のない僕にとって、放りっぱなしでも比較的汚れが目立たない色というのも決めた理由の一つである。いかにも平凡な色ではあるが、元々このGOLFという車の性格がいかにも地味で実用的で堅実な印象があるので、よく似合っているとも言える。ただ、スーパーなどの大駐車場などでは、やたらと多い他のシルバーメタリック車に埋もれてしまい、どこに置いたか若干見つけにくいということはある。前のGOLFは黒のメタリックだったので、僕にとってはよく目立ち、一発で見つけられたのだが。もっとも、これは色だけの問題ではないかもしれない。先週書いたように、形そのものも、他の国産車ーーたとえば、トヨタ・ランクスなどに実によく似ているのだ。

 乗り味も国産車に近い。
 前のGOLFに較べたら、格段に乗り心地が良くなっている。ハンドリングも国産車のように軽くしなやかで、加速も実にスムーズ、足回りもまるで地面に吸い付いて走っているような強いグリップ感があり、高級セダンに乗っているような錯覚にとらわれるほどである。いや、価格的には十分高級セダンには違いないのであるが、どうしてもフォルクスワーゲンGOLFという大衆車としてのゴツゴツしたイメージが僕には抜きがたくあるので、こんなに高級感のある乗り心地でいいのだろうか、僕はこういう“高級車”を買ったつもりはなかったんだが、と、いささか戸惑うのである。


2004年11月03日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部