* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number


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258 タダのカラクリ(4)

「普通、給湯器の寿命はどれくらいだと思われますか?」

 なるほど、そういうことか。
 営業マンがこの後を説明するまでもなく、ソーラー温水器のセールスポイントがそこにあることを僕は即座に理解した。つまり、給湯器の寿命は稼働時間数による。使用者による個人差はあるが、年数で言うと平均およそ10年くらいか、そういう設計になっているらしい。10年使えば、否が応でも買い換えなければならない。書きにくいことだが、販売業者にもいろいろ事情があって、部品交換の修理をしてもらうことは難しいらしい。給湯器の販売や修理を取り扱っている親戚なり知人がいない限り、買い換える以外方法はない。となると、10数万円はする。30年だと最低3回は買い換えることになるから、30年は保つというソーラー温水器代653,000円(実売価格はもっと安いだろう)が出るという計算だ。僕自身が給湯器の3度目の買い換え時まで生存しているかは大いに疑問だが、計算上は確かにそれだけで元は取れそうである。僕が大きくうなずいたところで、油断ならない営業マンは、すかさずこう切り出した。

「実は……」

 来たな来たな、ついに来たな、である。
 ついに、タダのカラクリが明かされる瞬間がやってきたのだ。


2005年01月26日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部