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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




264 有名人(2)

 人は有名人が大好きである。
 単に見掛けるだけでも得したような気になる。ましてや、話をしたり一緒にご飯を食べるなどしたら、自分が少し特別な人間になったような気分にさせられる。更に、有名美人女優などを配偶者にしようものなら、天下でも取った気分になるに違いない。そのあと、どんな結婚にも必ずつきまとう夫婦間の軋轢やら何やら月並みな経過を辿るにせよ、有名人を配偶者に得たことの快挙は、子々孫々まで語り継がれる伝説となることだろう。有名人というものにはそうした魔力がある。

 僕は職業柄、本来は有名人でなければいけないのだが、生憎知名度が行き渡っていないので、ずっと非有名人のままである。そう、必ずしも無名ではないので、僕は自分のことを非有名人と呼んでいる。
 何年か前、今も付き合いのある高校時代の同級生に「福山君がもっと活躍して有名になってくれたらなあ」というようなことを言われたことがある。そのココロは、僕がもっと有名になれば、同級生だった彼らも鼻が高いし自慢出来るといったようなことだろう。たとえば、ある機会に「僕の高校時代の同級生にマンガを描いているヤツがいてね」と話し始めたとする。すると、相手がこう応える。

「フクヤマヨウジ? 聞いたことことないなあ、どんなマンガ描く人?」

今週の福山さんが動クンです!



2005年03月09日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部