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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




269 実録? 夫婦マンガ 〜雑記ンとっしゅ〜(3)

 僕はプロフィールにもあるように、一度離婚を経験している。
 二度も離婚するなんざ、まっぴら御免だから、二度目の結婚では一度目の学習経験を生かし、それまでとはまったく逆のやり方をやってみたり、僕もそれなりに工夫している。どうすれば配偶者を幸福に出来るかについては、そう簡単に答が見つかるものではないが、少なくとも、どういう言動が配偶者を不幸にするかは、少しはわかっている。

 たとえば、いま僕は自分の財布は完全に自分で管理することにしている。元々自由業であるマンガ家は、自分で帳簿を付け確定申告をする必要があるため、財布を管理するくらいのことは何でもない。お陰で、夫婦間に於ける金銭にまつわる葛藤めいたものはほぼ消滅した。お互いが稼いだ金は、お互い干渉されることなく貯金するなりモノを買うなり、好きに使うことが出来るのだから、二人とも曲がりなりに稼いでいるうちは葛藤が生じるはずもない。まことに気楽である。

 食に関しては、台所仕事のほとんどすべてを僕が担当しているので、これまたどっちが夕食を作るかといった家事分担に関する葛藤は少ない。もっとも、最初から葛藤がなかったわけではない。以前にも書いたと思うが、つれあいは料理を作るのが好きではない。作るくらいなら、食べないで済ますほうを選ぶくらいである。僕が締切で身動き取れない時でも、何も作ろうとせず、ただ同じように腹を空かしているだけなので、僕はこれまで幾度と無くキレそうになった。

 つれあいの、料理作りが嫌いな理由の一つに、台所が汚れるからというのがある。台所が汚れるくらいなら、何も作らず、食べないほうがマシだという。汚くしているのが死ぬほど嫌いなのである。それでも、何度か怒ったせいで、僕が身動きが取れない時の2回に1回くらいは、何かしら食べるものを作ってくれるようになった。だが、途中使った鍋や台所をピカピカにしながらの作業なので、料理が食卓に並ぶまでに恐ろしく時間が掛かる。料理は下手ではない。というより、けっこう上手い。しかし、潔癖で丁寧過ぎるためか、夕食のはずが夜食になってしまうのである。


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2005年04月20日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部