* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number  


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271 妄想と現実の距離(1)

 半年待ったミニがそろそろ納車される頃なので、今月の「週休六日のススメ」には、その浮かれた試乗記でも書こうと思っていたが、納車は締切の週の次の次の日曜日ということで、残念ながら書くことが出来なかった。いっそ、マンガ家らしく、さもありそうなニセ試乗記を書いたら面白いかも? と、一瞬思ったが、実際のミニ購買予定者から苦情が来そうなので止めることにした。
 更に、このエッセイが掲載される週には、the “Etonnants Voyageurs” international book festivalより招待を受け、フランスのサン・マロという町へ旅立つことになっている。マカロニ・アンモナイトにとって、旅行は最高のハマリネタだと思うが、これまた今回の締切には間に合わない。

 というわけで、波瀾万丈などというものからはまったく縁遠い、半径数メートルの範囲で平凡且つ単調な生活を送っているだけのマンガ家は、今月もまたネタに苦労しているのだが、そもそも、なんでまたサン・マロのフェスティヴァルに招待されることになったの? という読者の疑問に応えるくらいのことは、プレ旅行記として書けそうだ。もっとも、いきさつそのものは簡単である。このエッセイにたびたび登場していただいている在日仏人マンガ家のボワレさんが、ある時「旅行は好きですか?」と尋ね、僕が「大好きです」と応えたので、僕が何かのフェスティヴァルに招待していただけるよう手配してくださったという、書けば僅か3〜4行で終わりの話である。これだけだと、今月あと3週分が続かない。

 だが、ここに至るまでは、実は僕の苦難に満ちた長い道のりがあったのである。


2005年05月06日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部