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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




300 オープンMINIは楽しい!(2)

 運転席に座るだけで、思わず笑いがこみ上げてくるクルマというものがあることを、恥ずかしながらこの歳になって初めて知った。想像はしていたが、本当に意味もなくほくそ笑んでしまうとは思いもよらなかったのである。子供の頃、停車したままのオートバイに跨り、「ブオンブオン」と声を出してアクセルをふかすマネをしたことのある人は少なくないと思うが、その時の気分に最も近い。運転席周りのデザインも、見ようによってはオートバイ的である。違うのは、今は実際にクルマを動かすことが出来るという点だ。

 どうして笑いがこみ上げてくるのかというと、僕はこのクルマの屋根が全部開くということをよく知っているからだ。屋根が開かない車種だったら、MINIのコックピット周りがいくら子供だった頃の興奮を呼び起こすにせよ、たぶん僕は思わずほくそ笑んだりすることはないだろう。実際、僕の所有するGOLF V は、安定した足回りと、うっとりするようなハンドリングを持つ車だが、感心することはあっても、シートに座っただけで思わず笑みがこぼれるというようなことはない。

 じゃあ、屋根の無い車だったら、どれでも運転席に座っただけで思わず笑みがこぼれてしまうのかというと、たぶんそうでもないような気がする。気がすると書くのは、このMINI以外のオープン・カーにほとんど乗ったことがないので想像を巡らすしかないからだが、そう考えるのは、MINIのあの可愛らしいフォルムと無関係ではないような気がする。と、また「気がする」であるが、想像だけで書いているから、どうしても「気がする」ばかりの文章になってしまう。とはいえ、あのいかにも実用本位のGOLF Vに仮に屋根が無くなっても、やはり思わずほくそ笑むようなことはなかろうという気がするのである。



※GOLF Vの話し〜MINI購入の経緯は、バックナンバーでご覧いただけます。

「GOLFの泣きどころ−新車購入への道(1)−」※全8回


2005年12月14日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部