* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number


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302 オープンMINIは楽しい!(4)

 昔からオープンカーが欲しくてたまらなかったのだが、それまで買う機会に恵まれなかった。子供がいて、一家に車一台という条件だと、ろくに荷物も運べないオープンカーなど候補から真っ先に外れる運命にある。だが、今は紆余曲折があって夫婦二人きりだ。オープンカーを持てる条件が整った。その結果、カローラでもいいというつれあいに、鮮やかなトウガラシ色したオープンMINIを買わせてしまったわけだが、買うに至った経緯は以前書いた。そして運転席に座り、幌を全開して走り始めると、オープンカーという乗り物がいともたやすく宇宙の中心になることを理解した。空が、雲が、星が、車の走る方へ走る方へと一緒に付いてくるのである。

 当たり前といえば当たり前だが、その感覚は屋根のある車では決して感じ得なかったものだ。下以外のどこを向いても、空があり、雲があり、星が見え、何も遮るものがないという感覚、言葉にすれば、ただそれだけのことなのに、まるで違う世界があることを僕はこの歳になって知った。今までどうして屋根のある車なんかに乗っていたんだろうとさえ思った。もう、二度と屋根のある車には乗れないなとも。

 団塊世代が引退時期を迎えた。
 これからは、MINIに限らずオープンカーが売れるようになるだろう。引退した彼等が欲しがるだろうと予測するからだ。長く家族のため会社のためにあった自らの人生が、子供の頃のような宇宙の中心にあったことの感覚を取り戻すのに、オープンカーというアイテムは最適である。だから売れる。そういう気がする。



※GOLF Vの話し〜MINI購入の経緯は、バックナンバーでご覧いただけます。

「GOLFの泣きどころ−新車購入への道(1)−」※全8回


2005年12月27日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部