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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




352 離れを建てる(29)

 囲炉裏である。
 この離れのすべては、囲炉裏を作ることの発想から始まった。ただし、原則として、調理には使わない。魚など焼いたりすると、あとが大変だからだ。まず部屋に焼き魚の臭いがこびりついて取れなくなるし、囲炉裏の灰も油で汚れて固まってしまう。なので、あくまで火遊びを屋内でやるために作ったものである。ついでに言うなら、灰に模様を描いたり、石を並べ替えたりして遊ぶことも出来る。

 とはいうものの、夏にはやはり無用の感は否めない。
 そこで、蓋をすれば床と面一(つらいち)になるような仕様にした。開口部の一辺は90cm、炉は60cm、炉の外側の玉石は飾りであるが、熱いやかんくらいは置けそうである。とりあえず、こんなふうに色分けして並べてみたが、どうにでも並び替えることが出来るので、それもまた今後のお楽しみといったところであろうか。

 この一年、ものすごく値が上がって高価になってしまった銅板で作った炉は、深さが35cmもある。この中にこれまた高価な灰をそのまま入れたのでは、灰がいくらあっても足りないので、石膏ボードやらブロックやらタイルやらを敷き詰め、底を半分くらいの高さまで嵩上げしてから、通販で買っておいた灰を入れた。それでも50リットルほど、値段にして2万円近く入っている。以前、囲炉裏火鉢のことを書いた時にも触れたと思うが、灰は高価なのである。ウメバカシという原木から備長炭を生産するときに出る灰なのだが、一つの釜で一ヶ月にわずか10〜20kgほどしかとれないという。それだけ希少なものだから高価なのだ。それに較べたら、周りの石はまだ安い。白黒それぞれ20kgずつ入っているが、全部で3,000円もしなかったはずだ。



※「離れを建てる」を第1回から読みたい方は、こちら


2007年01月17日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部