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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




366 アニメ監督デビュー(12)〜短編オムニバス映画『Genius Party』

「アニメ界の小津安ということにしときましょう」

 スタッフにそう冗談とも気休めともつかないことを言いながら、内心はどういう評価が下されるのか、アニメファンから罵倒されるのではなかろうかと実は戦々恐々ではある。作画監督のTさんや当初美術監督だったHさんなども、「アニメっぽくないですね。日本映画っぽい感じがします」と言う。アニメっぽくないという感想は、僕にとってはとりあえず歓迎すべき評価である。そこで、「アニメ界の小津安」という冗談が生まれるのだが、当たらずとも遠からずといったところであろうか。

 話は少々前後する。
 今更言うまでもなく、マンガが原則として独力で作り上げる作品だとすれば、アニメはその逆で、大勢で作るものである。もちろん、大勢で描かれるマンガもあるし、たった独りで何年も掛けて作られたアニメもあるにはある。が、原則としてはそうした構図が普通である。ということは、アニメの場合は必ず他人の手を借りる必要があるということである。たとえば、僕という監督はシナリオを書き、絵コンテを描き、キャラクター原案を描いた。が、キャラクターの決定稿やレイアウト(原画の元になる下絵)を描くのは僕ではない。今回の「ドアチャイム」でいえば、作画監督のTさんである。更に動画を描くのは、僕が知らない人だったりする。

 するとどういうことが起こるか?
 その通り! 絵が違ってくるのである。



※福山さんのアニメ監督デビュー話を最初から読みたい方は →こちら 


2007年04月25日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部