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* 週刊フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




370 アニメ監督デビュー(16)〜短編オムニバス映画『Genius Party』

 絵コンテの決定稿が出来ると、もうコンテの変更は事実上不可能であることを知るのは、コンテ打ちが終わったあとである。たぶん、そう聞かされているはずなのだが、どうしても僕はマンガを描く時のアバウトな感覚で物事を捉えてしまうらしくて、あとで「えっ? もう変えられないの?」と驚き焦ることが何度かあった。

 絵コンテの決定稿が出来ると、それが全部署に配布され、それを元にまずはカット毎のレイアウトが決められ、それに沿ってBGが描かれ、必要であればCGがプログラムされていく。そうして、アニメ映画に必要なすべてのパーツが作られていくのである。仮に構図を変えたいと思った場合、キャラクターを描き直し、BGを描き直し、繋がりの関係で次のカットも一部変更せざるを得なくなるなど、そうしたパーツ工場のすべての工程に変更が必要になってくる。予算とスケジュールにたっぷり余裕があれば、それも可能なのかもしれないが、今回の完成予定日までのスケジュールは見事に差し迫っている。とてもそういった余裕はないという。

 更に、同時並行的に音楽やSE(効果音)などの打ち合わせやら、声のキャスティングなどもスケジュールに上ってきて、やがてそれらの録音などが行われることになる。こうした録音系パーツは時間ががっちり決まっているので更に変更が難しい。そうやって、絵コンテはがんじがらめに縄を打たれ、もう一寸たりとも変更できない状態になっていくのである。なので、今回一番勉強になったのは、くれぐれも絵コンテは最初の完成度を思いっきり高くしておく必要がある、ということだ。次の機会には是非その教訓を生かしたいと思っているのだが、次があるかどうかはわからない。


 アニメ製作の話はまだまだ続く。



 ※福山さんのアニメ監督デビュー話を最初から読みたい方は →こちら 


2007年05月30日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部