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* 連載フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




392 ベースウーマン養成特別講座(2)

 Tさんは、僕やつれあいが勤めている専門学校の補助員さんである。補助員とは、簡単に言えば授業の手伝いをするアシスタントであるが、そのほとんどは卒業生から採用される。Tさんもその卒業生の一人で、まだ20歳を過ぎたばかりの素敵なお嬢さんである。その彼女がベースを始めたという。しかも、ハードロックやメタルが好きなのだそうだ。そうかそうか、ギターやベースを教えるのは僕もやぶさかではない。別に若いお嬢さんでなくともだが、若いお嬢さんならば尚更だ。くるしゅうない近う寄れ、である。

 早速、放課後の教室でベースウーマン養成特別講座を始めることにしたが、手持ちのアンプが一台しかない。何年も前に買ったギター用のフェンダー製小型アンプだが、それを補助員さんのベース用に使い、僕のギター用にはもう一台買うことにした。当初は1万円以下の安いアンプを買うつもりでネット通販の店を探していたら、レトロで可愛らしい形をしたChampion600というフェンダー製のチューブ(真空管式)アンプが目にとまった。1949年にスチューデント・モデルとして発売されたものの復刻版らしい。値段は2万4〜5千円ほど。いきなり予算オーヴァーだが、このデザインは僕の好みである。しかもフル・チューブのアンプときている。そう思ったら、他へは目がいかなくなってしまった。他のメーカーにもチューブ・アンプはあるようだが、図体がデカかったり値段も高かったりと按配があまりよろしくない。家で使うには小さいほうがいいし、出力も5Wあれば十分であろう。ということで閃いたが吉日、翌日街の楽器店に出向き、店頭品を買って帰った。

 帰宅後、僕のストラトもどきを繋いでスイッチを入れてみた。すぐには音が出ないところが、いかにも真空管式アンプである。



2007年12月19日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部