* 連載フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number


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396 ベースウーマン養成特別講座(6)−カホンを作る #2

 というわけで、早速作り方をインターネットで調べてみることにした。が、それこそ十人十色、行く先々で独自の作り方をしている。寸法もまちまちなら、スネアドラムのようなバシャッという音を作り出す方法もそれぞれである。アコースティックギターのブロンズ弦を張ったものもあれば、スネアドラムのスナッピーを施したものもある。その設置の仕方も皆独自のやり方をしている。打楽器なので、どう作ろうと最低音は出るせいか、非常にアバウト、悪く言えば、実にいい加減、要するに、公式といったものがほとんどないのである。その生い立ちからすれば当然とも思えるが、どう作ろうと自由過ぎるというのも案外不自由なもので、あれこれ迷ってばかりいて、なかなかこれだという方式に決定出来ない。

 迷ってばかりいても何一つ進展しないので、とりあえず箱だけは作ってしまおうと、ホームセンターへ車を走らせ、白木の集成材を必要な枚数購入。打面には高級感のある銘木が良かろうと思ってローズウッドの薄い一枚板を奢る。だが、素人細工の哀しさで、箱を組み立てる際、上と下とで左右3mmもの大きな誤差を生んでしまった。一見しただけではわからないが、このひしゃげてしまった箱にローズウッドを張るのがもったいなくなって、試作品扱いに急遽降格、打面には厚さ4mmのシナベニアを張ることにした。バシャッという音を作り出す仕掛けとしては、スナッピーを真っ二つに切断して使うことに決め、僕なりの方法でボルトオン、裏板もやはりシナベニアで塞ぎ、CD大の穴を開けて一応の完成となった。

 さて、この仕様がベストだったかどうかは、まだ一個しか作ったことがないので判断出来る状態にない。僕のカホンは、やや歪な形ながら、「貧乏人のドラム」っぽい音を快調に響かせている。


2008年02月20日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部