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* 連載フォトエッセイ*

週休六日のススメ

  文・写真/福山庸治 --->Back Number 




399 ベースウーマン養成特別講座(9)−楽器の値段 #3

 ブリッジとは、ギターの弦をボディに繋ぎ止める部品のことで、ガット・ギターの場合は紫檀などの堅い木で作られているが、それが見事にボディから剥がれ落ちていて無いのである。そして、その剥がれ落ちたブリッジが、一心同体に当たるサドル(弦を支え振動をボディに伝える部品)と一緒にビニール袋に入れられ、ペグにぶら下げてある。

 なるほど、そういうワケであったか!

 これをもし自分で修理できたら2千円は安い。あの、ヤマハである。高級品ではないにしても、粗悪品ということは絶対にない。即、買おうと思った。が、待てよ? ガット・ギターなら、少々小ぶりだが既に一本持っていることに思い当たった。そのギターもまたこの中古店で買った新古品で、値段は8千円。今思えば決して安い値段ではない。このヤマハ製のジャンク品のほうが余程上等である。とはいえ、入門クラスのガット・ギターが二本あってもしょうがない、などとそんなこんなで迷っていると、ある父子がこのジャンク・ギターの前を通りかかり、まずは子供のほうがペタペタとギターを叩き始めた。「あ、なんてことをするんだ、このガキは、やめろ、それはオレ様が買うかもしれないギターだ」と思ったのも束の間、今度は父親がネックを持ってひょいと手に取ったのである。しまったと思ったが、もう遅い。このままレジに持って行かれたら、もう僕にはチャンスがないので、「ギターを元の場所に戻せ、ギターを元の場所に戻すんだ!」と必死に念じたら、果たしてその父親はギターをスタンドに戻した。

 かくして、2千円+消費税=2,100円のヤマハ製ジャンク・ギターは僕の元へやってきたわけだが、いったい僕に修理出来るのかとなると、あまり自信はないのであった。ちなみに、このギター、帰宅してインターネットで調べると、1976年11月から1983年08月まで販売されていたC-200というエントリーモデルであった。


2008年04月02日掲載

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マカロニ・アンモナイト編集部